マガジンのカバー画像

宝物箱

16
口下手なので、いつもコメントができないけれど みなさまの書かれる記事が大好きです。 だから、そっと 宝物箱に入れさせてください…*゜
運営しているクリエイター

#いま私にできること

思い出、道路に転がして

思い出、道路に転がして

小学…何年生の頃だったろうか。
2年…いや、3年生だったかも知れない。

クラスに転校生がやって来た。
先生がにこやかに彼の紹介をし、「じゃあ一言、あいさつを」と振ると、彼は挨拶をする代わりに私達をギリッと睨んだ。
強い黒目が白目の光を引き立たせ、短く濃いまつ毛の線が、眼球を際立たせていた。

──蛇。

人の目が蛇のそれに見えることがあるのだと、その時、初めて知った。

          丨

もっとみる