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【やろやる!】グループホームに体験入居してみた

こんにちは。おおかみの人です。

今回のトップ画像は、家!




ちょっと久々の【やろやる!】。
前回は石川県児童文化協会人形劇部の潜入レポートを書いた。


今回の【やろやる!】のテーマは…

グループホームに体験入居してみた】。


いままでの記事で何度か一人暮らしの話をしていたと思う。初めは「一人暮らしなんて夢のまた夢なんだろうな…」とぼんやり思っていたのだが、グループホームという選択肢を相談支援専門員さんに出してもらったことでその夢がもうすぐ現実になりそうだ。

通っている病院の相談課に質問しに行ったり、障害福祉サービスの利用手続きをしに市役所に行ったり、認定調査が来たり相談員さんが決まったり。ここまでで数ヶ月。さらにそこから、相談員さんとの面談を経て利用したいサービスの決定(グループホームとB型就労)、そして喫緊の課題が一人暮らしだったためグループホームの見学に何件か行き、担当者会議を重ねて、やっと体験入居までこぎつけたのがいまの状態。ここにも数ヶ月かかっている。

認定調査に担当者会議だなんて、まるでお年寄りになった気分。認知症の祖母が諸々の介護サービスを受けるときにも認定調査があったし、いまでも数ヶ月に1度担当者会議が開かれている。障害者福祉も同じなんだなと思った。

グループホームは一般の住宅と違って、実際の入居の前に体験入居というものができる。入居を決定する前に実際にグループホームで数日過ごしてみて、住環境を確認することができるのだ。もしどうしても環境が合わなければ、再び相談員さんと一緒に違うグループホームを検討することもできる。

今回体験入居しているグループホームは、過去の経験上一人暮らしにものすごく不安のあるわたしのような人間でも安心して一人暮らしにチャレンジできるように万全のサポート体制が取られている。スタッフさんが24時間詰め所に常駐していて困ったことがあると対応してくれるのが1番のポイントだ。普通の一人暮らしだとほぼ全く誰からのサポートも得られないが、ここなら見守りもあるので安心して一人で過ごせる。

食事の提供が3食あるというのもありがたいポイントだ。
家事全般が苦手なわたしにとって、自炊は最もハードルが高い家事のひとつ。それをおまかせできて、毎日温かいご飯が頂けるのはありがたい。ゆくゆくは少しずつ自炊ができるようになって、グループホームのご飯に頼らなくなるのが理想だが、いきなりそうするのは難しいのでしばらくはご飯はグループホームを頼るつもり。

もし今後グループホームを検討する方がいたら気をつけてほしいのだが、相談員さんいわくグループホームというのは普通に賃貸に出しても借り手のつかないアパートなどを利用していることが多く、新しくてきれいな家を期待すると失敗することが多い。実際にいま体験入居している家も築年数が古く、お風呂とトイレは一緒のユニットバスで、明かりは蛍光灯or白熱電球でLEDに比べると暗く、部屋の設備にはガタがきているところも多い。もちろん不具合があれば修理してもらえるし、グループホームによってはリフォームなどを施してから部屋を貸し出すところもあるようなので一概には言えないが、築年数の新しさやきれいさはあまり求めないほうがいいと思われる。なので、体験の際にありとあらゆる場所を徹底的に掃除して、気持ちよく過ごせるくらい部屋はピカピカになった。

前置きがとても長くなったが、わたしがグループホームの体験入居をしてみて感じたことは以下のような感じ。

・音に敏感にならないといけない
・スタッフさんに何でも話してみるといい
・他の住人さんと無理して合わせなくてもいい
・新しい環境になかなか馴染めなくて疲れが溜まりがちなので、なるべくゆっくり休めるように心がける

まず、音の環境について。
わたしが体験入居しているグループホームはアパート型で、他の住人さんと共同生活をしなければいけないが故に音には敏感にならなければいけない。自分が出す生活音がうるさいと、周りの住人さんに迷惑がかかってしまう。
音の環境を知るために、今回の体験入居では主に自室で過ごしたが、1日を通していろんな音がお隣さんから聞こえてくる。掃除機をかける音、洗濯機が回る音、流しを使う音やテレビの音、人の話し声…など、生活に関するいろんな音が半ば筒抜け状態。
わたしは統合失調症ではないが、幻聴が聞こえたような気がしてなかなか寝付けないことがあった。その音の正体は隣人の話し声。普通の声の大きさで話していても、もにょもにょと何かを喋っているのが(内容は分からないが)聞こえてきて、それがまるで幻聴のように聞こえるらしかった。
慣れない環境で寝起きすると体調を崩しがちなわたしにとって、この音の環境に慣れるのはかなり時間がかかりそうだ。もしアパートタイプのグループホームを検討しようとしている方がいたら参考にしてほしい。

先程も述べたが、グループホームというものは古い建物が多く、設備にガタが来ていることも少なくない。実際わたしの部屋もお風呂とトイレの調子が特に悪く(水漏れ、扉が閉まらない、LED電球が使えないなど)、いま現在も大工さんに修理を依頼しているところだ。
こういう困ったことがあったときは、迷わずグループホームのスタッフさんに相談すればいいということを覚えた。わたしのグループホームはスタッフさんが24時間常駐しているし、どのスタッフさんもとても優しい方ばかりなので、気兼ねなく相談できるのも良いところ。詰め所に行けば必ず誰かがいるので、それが大きな安心にも繋がっている。
困ったことがなくても、スタッフさんにいろんなことを話せばいいということも覚えた。暇な時間を潰すのに日中に何度か詰め所にお邪魔して編み物をしたりしていたのだが、いろんなスタッフさんに声をかけられることもしばしば。何編んでるの、とか、いつから編み物してるの、とか、そこから派生して昔の話をしてみたり…とか。
話をするとスタッフさんがとても喜んでくれて、「またいろいろお話してくださいね!」と言ってもらえたのは嬉しかった。こうしていろんな話をすることを通して、自分のことを知っておいてもらえるとそれがさらなる安心につながると思う。

グループホームは共同生活が前提なので、もちろん他の住人さんと出会う機会も少なくない。出かけるときや帰りのタイミングで出会うこともあったし、わたしの場合は食事を詰め所で頂いているので、食事の時間が重なった他の住人さんと顔を合わせるいい機会になった。
全員ではないが他の住人さんたち数人と顔を合わせて、正直に言うと「この人とは一緒に過ごしても大丈夫そうだな」という人もいれば、「この人はちょっと苦手かも」という人もいて、当たり前だがいろんな事情を抱えている人がいることを知った。いろんな人がいるので、無理して合わせることもない。自分が居心地を悪く感じたらその場から離れることもできる。トラブルになったりしなければそれでいいや、くらいの気持ちでいる。
ひとつ心がけようと思っているのは、「挨拶ができるだけの間柄は保つ」ということ。気持ちよく過ごすためには、気持ちよく挨拶のできる間柄でいることはきっと大切だと思う。

そして最後に挙げたことが結構大切で、体験入居では疲れが溜まりがちだということを知った。
慣れない環境で、音に気を遣ったり、人に気を遣ったりして、知らず知らずの間に緊張しながら1日を送っていると、いつの間にかどっと疲れている。詰め所で借りているお風呂でゆっくり疲れを取りたいが、長風呂になるとよくないので慌ただしく済ませてしまってなかなか疲れが取れない。そしていざ休もうと思っても、環境音やお隣さんからの音が気になってなかなか寝付けなくて…という感じで、なかなか休めなくても仕方がないと思う。
体験入居は一定期間ごとに少しずつ日数を増やしていく予定なのだが、初めは少しずつ慣らす意味でも無理して長期間滞在しない方がいいと思われる。短期間滞在するだけでも結構気力体力を使うものだ。体調を崩してしまってはもったいないので、ゆっくり少しずつ慣らしていくことを目標に、無理せず生活を続けていきたい。


今回の記事はこれでおしまい。
ここまで読んでいただきありがとうございます。グループホームを検討している方の参考に少しでもなれたら嬉しいです。

また書きたいことがたまってきたら戻ります。

それでは。

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