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地方・伝統だからこそ求められる「DXの開拓」地域活性化に不可欠なDXの鍵とは?|#DX企画書のネタ帳

こんにちは、近森満です。今日もDXしてますか?

さて今回は以下の内容でお届けします。

タイトル:地方・伝統だからこそ求められる「DXの開拓」
サブタイトル:地域活性化に不可欠なDXの鍵とは?

【記事概要】
本記事では、地方や伝統的な業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性と、その推進における課題について議論します。地域の活性化や中小企業の発展のためには、デジタル化は不可欠ですが、その実現には様々なハードルがあります。ここでは、地域に根差したリーダーシップの重要性や、自立・自走できる仕組み作りの必要性について、具体的な事例を交えながら解説します。DXの真の目的を見失わず、地域の未来を切り拓くためのヒントをお届けします。

【音声配信】
※音声収録のポッドキャストではテキストには載っていない㊙話も。
ぜひ、ものは試しに聴いてみてください。
前編

後編


はじめに

 地方や伝統的な業界では、DXの重要性は認識されつつも、その実現には様々な障壁があります。東京などの大都市と比べ、デジタル化のための人材やノウハウ、インフラが不足していることが多く、思うようにDXが進まないのが現状です。しかし、地域経済の活性化や中小企業の競争力強化のためには、DXは不可欠の要素となっています。ここでは、地方ならではの課題と、その解決に向けたアプローチについて考えていきます。

1)地域に根差したリーダーシップの重要性

 DXを推進するには、地域の実情を深く理解し、関係者を巻き込んでいけるリーダーの存在が欠かせません。単に外部からの支援だけでは、真の意味での変革は実現できません。石川県加賀市の宮本市長のように、地域の未来を見据え、自ら先頭に立ってDXを推進する姿勢が求められます。こうしたリーダーを中心に、地域一丸となってDXに取り組む体制を整えることが重要です。

2)自立・自走できる仕組み作りの必要性

 補助金や助成金に頼るだけでは、持続的なDXの実現は難しくなります。外部からの支援を活用しつつも、最終的には地域自らが自立・自走できる仕組みを構築することが不可欠です。そのためには、デジタル人材の育成や、地域内での知識・ノウハウの共有、関係者間の緊密な連携などが求められます。一過性の取り組みに終わらせず、継続的な変革を生み出す仕組み作りが鍵となります。

3)DXの真の目的を見失わないこと

 DXの本質は、単なるデジタル化ではなく、ビジネスモデルや組織文化の変革にあります。安易にツールや技術の導入に走るのではなく、地域や企業の抱える課題を深く理解し、その解決に向けてDXを活用することが重要です。「なぜDXが必要なのか」という根本的な問いを常に意識し、地域の未来像を描きながらDXを推進していく姿勢が求められます。

4)地域内外の知恵を結集すること

 DXの実現には、地域内外の英知を結集することが欠かせません。域内の企業や自治体、住民などの関係者が一丸となって取り組むことはもちろん、域外の専門家やベンチャー企業などとも積極的に連携していくことが重要です。多様な知見やアイデアを取り入れながら、地域ならではのDXのあり方を模索していくことが求められます。

5)失敗を恐れずチャレンジすること

 DXの取り組みには、試行錯誤が付き物です。先行事例がない中で、新たな挑戦を続けていくことが求められます。失敗を恐れずにチャレンジし、そこから学びを得ながら前進していく姿勢が重要です。小さな成功体験を積み重ねながら、地域全体でDXに対する機運を高めていくことが、変革の原動力となるでしょう。

事例:石川県加賀市

石川県加賀市の宮元陸市長は、DXを推進するリーダーの好例と言えます。宮元市長は元々、森元首相の秘書を19年間務めた経歴を持ち、その人脈と経験を活かして、加賀市のDX推進に尽力してきました。

宮元市長は、加賀市の未来を見据え、自ら先頭に立ってDXを推進しています。単に国からの補助金や支援を待つのではなく、自ら積極的に行動を起こしているのが特徴です。例えば、東京まで足を運び、中央官庁や企業に直接働きかけを行い、加賀市への支援や協力を取り付けるなど、その行動力には目を見張るものがあります。

また、宮元市長は、地域の中小企業や製造業、伝統産業である農業などの変革にもDXを活用しようとしています。単なるデジタル化だけでなく、教育やリスキリングを通じて、地域の人材の育成にも力を注いでいます。こうした取り組みは、加賀市が抱える高齢化や人口減少といった課題の解決につながることが期待されます。

私(近森満)は2016年に宮元市長からのリクエストがありIoT推進ラボの定期メンターとして2年間、加賀市の地域IoT推進事業の企画と立ち上げ、研修施設を準備、年間40日以上デジタルITの研修講座を小学校から社会人向けに実施しました。
加賀市IoT推進協議会の設立に関与し、元Google副社長、元Google日本社長の村上憲郎さんに会長就任を実現し加賀市のIoT、AI、DXの礎を創ってもらいました。

宮元市長の周りには、こうしたビジョンに賛同し、共に加賀市の未来を創っていこうとする仲間たちが集まっています。地域が一丸となってDXに取り組む体制が整いつつあるのも、宮元市長のリーダーシップの賜物と言えるでしょう。

石川県加賀市の事例は、地方におけるDX推進のモデルケースと言えます。地域の実情を熟知し、未来を見据えたビジョンを持ち、自ら先頭に立って行動するリーダーの存在が、DX成功の鍵を握っていると言えそうです。


さいごに

 地方や伝統的な業界におけるDXは、一朝一夕には実現できません。しかし、地域の未来を切り拓くためには、避けて通れない道のりです。リーダーシップを発揮し、関係者の英知を結集しながら、地に足のついたDXを推進していくことが求められます。変革の道のりは平坦ではありませんが、その先には、活力に満ちた地域の姿が待っているはずです。一歩一歩、着実にDXを前進させていきましょう。

いかがでしたでしょうか?
すこしでもみなさまの気づきになれたのであれば幸いです。
ではまた。

#地方DX #地域活性化 #デジタル変革 #リーダーシップ #中小企業のDX


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