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【映画 エブエブ】 「親子」の物語に感じる置いてきぼり感。

2024年1月05日
やっと、ネトフリでエブエブを観た。
昨年2023年にアカデミー賞を受賞した、「エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス」。もともとは予告編がなんか斬新で、映画館で観ようと思っていたくらいだったんだけど、なんとなく見逃し続けてやっと観た。(私は映画を見るのに少々気合がいるので。)

観終わった。何も分からなかった。びっくりするくらい、何も分からなかった。
映画好きである妹は母と一緒に映画館に観に行って、妹も母も「面白かった」「2人で行ってよかった!」と大絶賛だった。父はネトフリで観たが、「よくわかんなくて、くだらねえ」との感想だった。
私もみたが、誠によく分からなかった。

話のあらすじは適宜ググって貰いたいが、主人公のエブリンがマルチバースをジャンプしまくり、色んなパワー/スキルを得て“悪”と戦う、みたいな話だ。エブリンはアメリカでコインランドリーを経営する女性で、税金の支払いや監査に追われたり、父親や夫や娘との関係に色々な過去・現在の問題を抱えていて、とにかくバタバタしている。
背景の設定はわりと突拍子もないが、描かれているのは、主人公の人生、生活と、家族を含む周囲の人たちとの関係だと思う。
それは分かる。

平たく言えば、何がいいのか分からなかった。
これは作品に対する批判というより、「こんなにも評価されているのに私自身はこんなにも心を動かされないってことがあるのか〜」みたいな感じ。
母や妹と一緒に観に行かなくてよかったって内心思っている。
母は特に映画好きとかいうわけではないが、この映画のことは気に入っているらしい。顔を合わせたタイミングで何回も「エブエブ観た?」と私に聞いてきた。

ふんわりとしたネタバレになるかもしれないが、結末は「ハッピーエンド」。母と娘の仲は深まり、主人公は自らの人生を愛して生きていく。「よかったね」みたいな終わり方だった。

ダラダラ書いたけれど結局私は、母と娘のなかよし物語、に共感を感じられず、いい話だとも感じられなかったのだな。
劇中のあれこれの問題が、だいたい「愛の物語」に回収されて「めでたしめでたし」になっている。全然共感できないし、深くもなんともないし、面白くなかった。

目まぐるしい映像は魅力的だし、画はおもしろい。めちゃくちゃ良くできているとは思う。でもそれだけかな。
Filmarksで他の人の感想を拾い読みしたけれど、高評価のコメントでも映像を評価しているものが多くて、題材について深く書かれているコメントは見つけられなかった。


どこかで考察を探して読みたいと思います。
観た人がいれば、感想聞きたいです。

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