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食いしん坊、おうちレストラン開催

恋人のひとの誕生日だったので、おうちレストランをしました。
外食かなと思っていたら、家で食べるのがいいとの要望があり、そう聞いたらわたしの方が盛り上がってしまって開催。
普段から、ごはんのメニューをあれこれ空想するのが好きなので、必然的にたのしかった。

我がおうちレストランのモットーは『美味いモンはそのまんま食うのがだいたいイチバン美味い』

私は食べるのが好きで、自分が食べたいものを作るための料理も好きだけど、シェフではない。料理に凝ってる人間というわけでもない。
そんな感じのシロウトが試作もなしに作るなら、焼いて塩かけて食べるのがイチバンおいしいと思っている。ちゃんと切って、ちゃんと焼いて、美味しい塩を選べばそれが最強って思ってる。

そう言いつつ、せっかくだから用意したものを自慢するぜ。
・前菜:ブルスケッタ(キュウリと生ハム、青カビチーズ)、ミニトマトとミニモッツァレラのカプレーゼ、甘エビに醤油絡めたやつ、カットレモン添え
・ホタテとズッキーニのグリル、レモンバターソース、美味しい岩塩
・きのこくさすぎる温ポタージュ(マッシュルームと新玉ねぎ)
・ラム肉のグリル、ローズマリー山盛り
・レアチーズケーキ

準備というか単に自分のウキウキに任せてメニュー構成を妄想してみたりしたけど、夕飯の一品を考えるのと違って、仮にもコース料理を考えるのってやっぱりとても難しいことなのだとわかった。
流れとか、食材のバランスとか、温かさ冷たさとか、それからお酒との相性とか。レストランのシェフがソムリエの資格を持っていたりすることの意味がよくよく分かりました。しかも、これがお店なら、食材の確保とか、予算とか、ロス率とか、キッチンのオペレーションとか、更に考えることが増えて本当に大変だな、と素人の感想を抱く。

当日の朝は近くにある、品質が信頼できそうなスーパーに行って買い物。
白身を買ってカルパッチョみたいにしようかと思っていたけれど、甘えびが美味しそうだったのでそれを購入。本体が美味しすぎるので殻をとって醤油をかけるだけにして、私のエゴでディルをのせました。葉っぱが乗ってると見た目も味もオシャレだからね。あとは、殻外すときにアタマの味噌をとって、醤油に溶かして一緒に食べた。エビ、おいしさつよすぎる。
それから、夏を迎えてツヤツヤのズッキーニ。生でも美味しいし、オリーブオイルで焼いて塩をかけるだけで本当においしい。サッと焼いてもいいし、とろとろになるまで加熱してもいい。だいすき食材のうちのひとつ。ホタテを半生にグリルして、ちょっと洒落こんで一緒に食べる。迷いなくおいしいね。

今回メインで使った塩は男鹿半島の粗塩みたいなやつ。これはたまたま東京のちょっとオシャレやってるお店で見つけたものだけど、男鹿半島は旅したことのある土地だから買ってみた。前は長崎出張の時に空港で見つけた、五島列島の粗塩を使ってました。旅先で立ち寄った飲食店のレジ横にあった「当店で使っている塩」を買ったこともあった。
お出かけ先で当地物の塩を買うのってちょっと楽しい。使うたびに少しだけその土地のことを思い出しながら食べる食事はちょっと楽しい。

前の日にグラスを洗って拭いたり、ナイフとフォークを磨いてみたり、準備をしていたら大学時代にイタリアンでバイトしていたときに戻ったような気分になった。
レストランでのアルバイト、とても楽しかったなあと、思い出すたびにそう思う。おいしいものを作る人と、おいしいものを食べに来る人たちの空間。
キッチンのなかは殺伐としている日もあったし、そういうのはあったけどね、だけど純粋にたのしい仕事だった。

名目は恋人の誕生日を祝うためだったけど、わたしの方が楽しかったかもしれないな。
ちょっと贅沢な楽しい食卓、またやりたい。


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