うちの夫はママ友受けがいい

うちの夫は、ママ友受けがいい。

というのを知ったのは、最近。

ママたちとランチ会をしたとき、
「だんなさん、ママたちに人気だよ」
と言われたのがきっかけだ。

え、なんで?

そもそも送りのときの数分とか
近くのスーパーや公園で
偶然会ったときに少し話す程度で、
人気者になるようなタイミングある?

人当たりのよい人ではあるけれど、
他のパパやママと積極的に
コミュニケーション取ろうとする
タイプではないし…。

夫がママたちから褒められるのは
うれしいことだけれど、
わたしには心当たりがない。

「え、なんで人気なの?」
率直に聞いてみた。

「いつもちゃんと挨拶してくれる」
というのが最初に返ってきた答え。

いや、そんなの当然でしょ。
社会人なんだから!

とは思ったけれど、
確かに挨拶とは名ばかりの会釈で
やりすごす人もいるからなあ。
とも思う。

夫はいつもしっかりと大きな声で
「おはようございます」とか
「こんにちは」を言う。それは事実。

でもでも!
挨拶するだけで人気者には
なれないでしょ~と思ったら、
やはりそこには+αの理由があった。

「会って、挨拶してくれたあとに
必ず子供にも声をかけてくれるの。
そのときに子供の名前を呼んで、
声をかけてくれるんだ」

なるほど、と思った。

確かにそうだ。

夫は大人に挨拶をしたあとで、
決まって子供に向かって
「◯◯ちゃん、おはよう!」
「◯◯くん、こんにちは!」
と言う。

ときには、
かわいい髪型だねとか、
かっこいい服着てるねとか、
子供に向かって話しかけている。

これに、ママ友たちは
「名前を覚えてくれている!」
「子供を大切にしてくれた!」
と感じるというのだ。

それだけのこと。

たった、それだけのことが、
人を喜ばせているのだとしたら、
これはすごいことだなと思う。

確かにわたしも、
息子の名前を呼んでもらえたり
息子が褒められているとうれしい。

こんなことがナチュラルにできる
夫はすごいかも知れない!

という話を、夫本人にしてみた。

「あ~確かにやってるな~」と
やはり本人は無意識だった様子。

「でも、」と夫は言う。

「でも、それは息子のおかげだよ。
息子のことが大好きでかわいいから、
息子のお友達も同じように好き。
だから声をかけちゃうんだよね」

夫の行動の発端はただの子煩悩。
でもそれが相手を喜ばせるなら
こんなにいいことはないなと思う。
そして、さらにその話を聞いて、
わたしもうれしくなるのだから、
いいことづくめだ。

ほんのささいなことで、
お互いしあわせな気持ちになれる。

こんな単純なことも忘れていた。

「子育て」は、いろんなことを
わたしに教えてくれる。

そして、わたしといっしょに
子育てをしてくれる夫にも感謝だ。

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