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狂ったように愛していると、愛しすぎて狂ってしまう

アアア、息子、カワイイ、憑依シタイ。

布団の中で、息子とおやすみ前のおしゃべりを楽しんでいた。
くりくりのお目目に、ふにふにのほっぺ、よく動くおくち。
かわいいかわいい、かわいすぎる。

アアア、息子、カワイイ、憑依シタイ。

息子のからだの中に入り込んで、隅々まで見学したい。血液よく流れてるねーとか、筋肉だいぶついてきたねーとか、頭ん中こんなことになってんのー!?とか。

いやもう息子の細胞の一部として、全力でこの生命活動に参加したい。

なんで!こんなに!かわいいのか!

この感情、きっと夫なら理解してくれると思って熱弁したんだけど。

「えー、おれはそんなこと思わないけど」

意外に冷静な返事。

「おれは息子のこと、ずっと見てたいもん。そのかわいさを自分の目から自分の中に取り込むの。おれのなかに息子を取り込んで、おれのなかで息子のかわいさを飼って生きるの」

あ、こっちもだいぶ変態。

アプローチが違うだけで、わたしも夫も、息子との「一体化」を望んでいる。

自分でも愛情がやばいレベルになってきたなと思う。もう、押し隠すの必死よ。

なんでこんなにかわいい生き物が存在してるんだろうなー。
明日もかわいいんだろうなー。きっと、その明日も、数年経っても、ジジイになっても。かわいくてたまらないんだろうなー。

ああ、息子がいる世界に生まれてよかった。いや、わたしが先に生まれたっつーか、わたしが産んだんだけど。

なんかこう、毎日ほんとにかわいいと思うけれど、ふとしたときにその感情メーターがぶっ壊れると言うか。息子に狂ってしまうことが、ままある。

この現象に名前を付けたいね。別に名前で呼ばないけど。

アアア、息子、カワイイ、憑依シタイ。憑依シタイ。

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