noteコンテストで初入賞しちゃった話
キタ、コレ。
なんとなんとなんと!!!!
先日開催された「#やさしさにふれて」コンテストで入賞しちゃった!!
受賞の連絡いただいたときは、はー!マジでー!すごー!と、どこか他人事で。
と言うのも、ヨッシャ賞獲ったるで!と気合を入れて書いたものでもなんでもなくて。ずいぶん前に書いていた下書きの中から、あ、これ、テーマに合ってそうだなと思ったものを引っ張り出してきて、すこし書き直して、もうほーんとに、気軽な気持ちで。ふわっふわな、綿毛みたいに吹けば飛ぶような気持ちで投稿した記事だったから。
そんな感じでハッシュタグ付けたもんでね。コンテストの概要とかもさらーっと読んで、オケオケつって。わかった気になってた。気になってただけ、わかってなかった。
賞金2万円。
え?って。
え?お金もらえんの?ってなった。入賞してはじめてそれに気付いたよね。
これが何とも言えない気持ちにさせられたと言うか。
なんかね、生まれてはじめて自分が「書いたもの」でお金をもらったの。
小学1年生のときに「作文」というものに出会って、その面白さにどんどんハマっていって、市内のコンクールで入賞したりして。
小学4年生のときに毎日、日記をつけることをはじめて、そこからは大学卒業するまで、だれに見せるわけでもない文章をひたすら毎日書き続けて。
中学生のときには脚本を書いて、演劇部の先生に褒められたり。一度だけだったけれど、友達といっしょに小説を書いて出版社のコンクールに応募してみたり。
高校生になってからは、新しく覚えた「小論文」を書くのが楽しくて楽しくて。大好きな国語の先生が面白がってくれるのがうれしくて、書きまくって。そんなことをしていたら、担任に「センター試験で7割とったら、あとは小論文試験の大学を受験しなさい。小論文ならあなたは絶対に合格するから。ただし!無難に書け!奇を衒うな!受けを狙うな!無難に書く、できるでしょ!」と褒められてるんだからけなされてるんだかわからない言葉で叱咤激励されたり。
そんなこんなで入った大学でも、レポートを書くたびに教授たちが面白がってくれて。この頃はブログを書いたり、mixi日記書いたり。
卒業してからも、まだブログは続けていたし、息子が生まれてからは思いついたときだけ日記を書くようになっていたけれど、結局またこの1年、noteを書き続けてきた。
365日連続投稿を達成したことを、すごいと言ってくれる人もいたけれど、じつはわたしにとっては、「書くこと」はわりと何でもなくて。むしろ書いていることのほうが、当たり前のわたしで、この人生でたぶん「書いていない日」のほうがずっと少なかったように思う。
わたしのなかのその、「日常」が、2万円になった。
これまで何億字と書いてきて、そのうちの1206文字が、お金になった。
ふと思い出したことを、気負わずに書いて、それが賞を獲った。
なんだ、これ。
お金がほしくて書いたわけじゃないけれど、お金になったことはうれしい。
だけど、人生で数えきれないほどの文章を書いてきて、なんで「この記事」だけが選ばれたんだろう。
わたしに「やさしい先入観」をくれた先輩のいる会社をやめるとき、わたしは言ったんだ。
「ここには、わたしのいるべき未来はないです」って。
めちゃくちゃかっこつけて。中二病を長患いしてた25歳の小娘が、そう言って、あの場所を諦めたんだ。
あのときの話が、お金になった。
うれしいのと同じくらい、くやしい気持ちがある。そして、すこしむなしい。
書くことで何かを目指してるわけではないけれど、そのつもりだったけれど、そうじゃなかったのかもしれない。
わたしはだれかに評価してほしくてたまらなかったのかもしれない。
はっきりとした「事実」がほしかったのかもしれない。
そんな気持ちになった、初入賞。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
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