今年こそ「いい子にしかサンタさんこない説」を駆逐したい

知ってた？
クリスマスまであと１ヶ月ないんだよ。

早くね？

緊急事態宣言中にやるって言い出した断捨離、まだひとつも手をつけてないんだけど。何なら「おうち時間♡」が増えたことで、家電やら便利グッズが増えた気配すらあるんだけど。それなのに「今年」があと１ヶ月で終わるなんて笑えない冗談だよ。ハッハッハッ！

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昨年のクリスマス前。
まだ４歳だった息子が言った。

「いい子にしかサンタさんこないの？」

それ、どこ情報？そんなわけないじゃん。
世界中の見ず知らずのこどもに無償でプレゼント配ろうなんていう、あの気概あふれるサンタクロースさんがだよ？こどもを善悪で評価して、差別するなんて考えられないでしょ。

知ってる。
この時季になると「いい子にしてないとサンタさんこないよ？」を合言葉に、子どもをマインドコントロールしようとするひとたちがいること。

いや、マジで。わるい子だったからサンタがこなかった経験のあるひとは言っていい。それはむしろ貴重な体験談だから話すべき。
だけどさ、これは完全に風評被害もいいとこだよ。

サンタ、あんないいじいさんなのに。
みんなそのこと知ってるくせに！！

息子がどういう経緯で「いい子にしかサンタさんこない説」にたどり着いたのかは知らない。だけど、息子にはサンタをそんな度量の狭いやつだと誤解してほしくない。サンタのやさしさがハンパないってことを知っていてほしい。

年に一度とは言え、全身真っ赤な衣装に身を包んで、クソ寒いなか世界中のこどもにプレゼントを配ってまわるなんて正気の沙汰じゃない。
慈悲深さがバイカル湖並みのサンタクロースさんだからこそ達成できる偉業。
そこまでするのに、いい子わるい子の選別までしてたらタスク多すぎて崩壊するよね。老人にそこまで働かせるな！！

息子の口からあの言葉を聞いたとき、わたしは誓ったんだ。
わたしがサンタの尊厳を守る。「いい子にしかサンタさんこない説」を駆逐する。

「サンタさんはね、どんな子にでもプレゼントを持ってきてくれるよ！」

わたしは息子に、自信満々でそう答えた。
息子は納得のいかないような顔をしていた。

だけどさ、だからサンタってすごいんじゃん！！
どんな子にも平等に、わくわくをくれる。意地悪だって、臆病だってかまわない。いい子もわるい子も存在しない。みんながみんな、ありのままの自分でいい。
どんな子にだって、サンタさんはやってくる！！

すっげーぞ、サンタ！今年もよろしくな！
（自宅訪問の際は検温ならびにアルコールでの手指の消毒をお願いします）

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ちなみに、わたしのサンタクロースのイメージは完全にこれ。

さむがりやのサンタ｜福音館書店