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妊娠、出産ってどう考えても女性の負担が大きい!


最近考えていた取り留めのないことをちょっとまとめてみます。

時の政権が異次元の少子化対策と称してなんだか色々と政策を検討していることがニュースで取りあげられる度に、いやー厳しいよね、と思ってしまいます。そもそも少子化対策って具体的にどれだけ出生率上げることを目的としているのだろう、と思い調べてみたら1.8を目指しているそうです。これは一定の仮定に基づいた国民希望出生率らしいです。
気になる方は「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(令和元年改訂版)」(2019年12月20日閣議決定)をご覧ください。

まぁ、そうなんだろうなぁ。私だって子ども二人くらい欲しいなぁって漠然と考えてたし、独身時にアンケートされたらそう答えます。しかし妊娠、出産を経た今、あの一連の生活をまた繰り返すのか、と考えたら正直尻込みします。てか、厳しいわ!

そんなふうに思うなんて、どんなに大変な妊娠、出産期を過ごしたのか、と思われそうですが、至って順調でした。
自然妊娠し、吐きづわりや食べづわりは全くなし。いつもより眠気はあったけれど、コロナ禍の在宅ワークで出社する必要がなく、その分ゆったり過ごすことができていました。職場も特に妊婦だからと変に気を使われることもなく、淡々と業務をこなして産休突入。出産は緊急帝王切開となったけど母子ともに健康で問題は特になかったです。

でもね、やっぱりあの10ヶ月間はたくさんの制限と気苦労で、正直お腹いっぱいなのです。
まず妊娠する前から妊娠し易い体作りが必要で、現代人にはなかなか難しいストレスためない健康的な生活習慣を心がける。あと、サプリを飲んでました。妊娠したことがわかった瞬間から避けた方が良い食べ物があって、まずお酒。そしてお寿司(というか生魚)。私的にはナチュラルチーズも避けた方が良いというのが堪えました。そして妊婦期間中一貫して必要な体重コントロール。私は太りやすい体質なので、本当に辛かった…それでもかなり体重オーバーでしたが。お腹が大きくなるに連れて動くのも何かと気を使いますし、コロナ禍だったので基本ひきこもっていました。これを上の子の面倒もみながらこなすのって、凄い…。出産は言わずもがな激しい痛みを伴う行為で、普通分娩、無痛分娩問わず命がけです。
そして気苦労。お腹の子に問題はないか、他の誰でもない私が護らなくてはいけない、というか私の一挙手一投足がこの子の発育に多大な影響を与える、と考えたら様々なことに慎重になりまくっていました。私は高齢初産ということもあり、周りと比べて気にしすぎていたのだと思いますが、だからといって次妊娠したときにもう少しおおらかになれるかと言ったら、なれないでしょう。妊娠は妊娠ですから。

これらはすべて女性が経験することで、パートナーは寄り添うことはできても代わることはできません。むしろ寄り添ってくれるのはまだましで、世間では妊婦なら耐えて当たり前と突き放される方がまだまだ多い気がしますが。
もちろんお腹の中で血肉を分けた我が子が育っているという感動が日々あり、まさにプライスレスです。しかし、ここが肝かと思いますが、もし妊娠していなかったらあれが出来た、これも出来たのに、と比較できてしまうのが、お腹いっぱいと思ってしまう一番の要因だと思います。これも、昔に比べて情報と選択肢が増えたから。女性が自らの生活を主体的に捉えて実践できる素地が社会で整っていけばいくほど、妊娠、出産で得るもの失うもの(語弊があるかもしれませんが、あえて使わせてもらいます)を天秤にかけて決断していくのでは、と思います。これはもう、妊娠出産が生物学的に女性に圧倒的な負担がある時点でしょうがないことだと思います。そうじゃなければ、産むマシーンの如く、女性の意向や健康を無視して妊娠出産を繰り返すのでしょう。

女性の活躍、多様な価値観を包摂する社会の実現に向かっていくことは不可避で、その中で出生率をあげることは本当に難しいことだと思います。ヒトの生殖機能上女性に負担が集中することを社会的にもっと認識し、尊重し、その上で子供を産みたいと思える女性が増えて出生率1.8が達成できる社会になって欲しいです。

と、ここまでツラツラ書いたのは出産までのことであって、その後十数年続く育児には更に大きな労力が必要ですが。

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