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【5分で読める】中田敦彦のエクストリーム世界史⑦ ルネサンスと大航海時代の始まり

 十字軍の大失敗は意外にもヨーロッパ全土に新しい風- ルネサンス- をもたらした
さらに時代は大航海時代へ!

 こんにちは!なでしこ大和(@Yamato_7d45)です⚔
歴史を人類が歩んできた壮大な物語として楽しむ中田敦彦ことあっちゃんのエクストリーム世界史を5分でまとめるnoteの第7回目は近世ヨーロッパのルネサンスと大航海時代のお話。

前回のあらすじ


 聖地エルサレムを奪還すべく十字軍が100年に及ぶ遠征に出るも失敗。
キリスト教の権威が低下するも、イスラム文化と周辺諸国と交易を生んだヨーロッパに新しい風が吹く。

前回はこちら↓

第1回目がまだの方はこちら↓


文芸復興 ルネサンス

 まずルネサンスは14世紀(1300年~)あたりの時代です(近世)。
ルネサンスは主に
・芸術
・科学技術
を復活させました。

芸術と言えば三大巨匠
レオナルド・ダ・ヴィンチ(モナリザ、最後の晩餐)
ミケランジェロ(ダビデ像)
ラファエロ
がいたのがこの時期です。

彼らはめちゃくちゃ写実的で遠近法などを使ったリアリティあふれる作品を作りました。つまりキリスト教のアートをこんな風に作ってもいい雰囲気になったんですね。

それだけでなく、ギリシャ神話もアートにしてOKと言うことで、かの有名なヴィーナスの誕生が描かれました。
神を描いてはいけない、他の神話を持ち出してはいけないなどの縛りがなくなり、再びギリシャの芸術に目を向けられたのです。

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ヴィーナスの誕生

十字軍の大遠征と失敗がキリスト教以外の文化にも目を向けられるようになり、芸術的にとても豊かになったのです。


過去にもアレクサンドロス大王のペルシア侵攻でヘリニズム文化が生まれましたね!




さらにはメディチ家というお金持ちが芸術家たちを支援する活動(メセナ)を始めるようになります。
特にロレンツォ・メディチがめちゃくちゃお金を使うので豪華王と呼ばれました。
彼はそのまま自分の息子をローマ教皇レオ10世にします。
浪費の塊みたいな家で生まれたおぼっちゃんなので、堕落と腐敗を極めるこんですね。
(後の時代に大きな影響を与えることになるので覚えておいてください)

そして科学技術。
ギリシャ文化に目を向けられたと同時に、古代ギリシャ時代に発展していた医学・天文学・数学などが復活します。
つまりは、ルネサンス以前のヨーロッパはローマ帝国のキリスト教支配によって文化と科学技術が大きく後退した という見方ができます。
(このことから中世ヨーロッパは暗黒時代と呼ばれたり)

人々は”神が世界を作った”という世界観から科学的な視点で物事を見れるようになりました。

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地球平面説



このように芸術と科学技術が復活したから文芸復興 ルネサンスなのです。
そして、物語は大航海時代へと繋がります!


大航海に出た理由

 時は15世紀(1400年~)。
誰もが一度は聞いたことがあるであろう大航海時代が始まります。
まさにワンピースのようなイメージを思い浮かべますが、そもそも何を目的に海へ出たのでしょうか?

それは香辛料をアジアから得るため
当時ヨーロッパには香辛料がなく、アジアでしか取れませんでした。
なのでとても価値が高かったのです。
そして陸路で行こうにもオスマン帝国に阻まれて不可能だったという事情がありました。

オスマン帝国は元々はイスラム圏の小さな国にすぎませんでした。
が、勢力を拡大していくうちに他のイスラム国家を征服するにとどまらず、コンスタンティノープルを陥落させてビザンツ帝国は滅びました。
(ビザンツ帝国については前回のnoteをどうぞ!)
まさにヨーロッパ最大の脅威だったわけですね。

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だいたいこんな感じ



そんな中、いち早く動いたのはポルトガルスペインでした。
実は彼らのいるイベリア半島は長い間イスラム勢力によって圧力を受けていました。
そこで国王を中心にまとまり国土回復運動 -レコンキスタ- を行います。
船はイスラム勢力を攻撃する兵器としても使用されました。

そして中国から羅針盤が伝わり、いよいよ大航海が可能に。
ポルトガルのバスコダガマらが立ち上がり、アジアの香辛料を求めてインドへの航海を始めるのでした。
次回をお楽しみに!



最後まで読んでいただきありがとうございました!