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旅する道、国道19号へ



愛知県民の中でもさらに尾張県民という括りがあります。昔々、愛知県は尾張藩と三河藩に分かれていたゆえ、もはや尾張と三河は別の県と言っても過言ではないと思う。

そんな尾張県民に親しまれている国道19号線。名古屋の中心地から岐阜を突き抜け、最終的に長野市までを結ぶドデカ大動脈である。スタッドレスを装着した愛車で1月某週末、この道を辿って松本まで旅をしてきた。
いつもに増して寄り道だらけというかもはや寄り道が目的の旅、スタートです!


スタートから物欲解放

あけましてSAKUZAN

私の家から19号を走るとものの20分で県境の多治見市、次に土岐市に出る。この二つの市は非常に危険な地域だ。何が危ないかって、この地域は美濃焼の名産地なのだ。新年から物欲★ワクワク!な場所に来てしまった。

鏡餅いた

新作がずら〜!!どの子も素敵だね……。

新年明けましておめでたいし皿を買おう(どない理由)と思い、店内をくまなく散策。SAKUZANの土岐の店舗に来ると毎回、スタッフさんとお話ししながら器を吟味している。普段から買い物はひとりですることが多いので、スタッフさんとお話しすることはあるけど、自分の好みが優先なのでわりかしさらっとした会話にとどまることが多い(勧めてもらったものと違うものに行き着くことが多いので…)。けどここでは店員さんの関わり方がすごく自然で謙虚さがあるというか……とにかく聞いてて心地の良い会話をいつもしてくださる。最終的には「ひとつひとつ手に取ってみて選んでくださいね」とこちらに委ねてくださるので。

この日はホワイトのカップ&ソーサーと、ご飯茶碗をふたつお迎えすることにした。

深い青色にひとめぼれ

一人暮らしのよく食べる人の家には、ずっと茶碗がなかった。理由は「何回も炊飯器行かないといけない」からだ。なんと、丼ぶり茶碗しかなかったのだ……。一時期私は深めの取り皿で白米を食べていた。喜びがないー…。
みかねた私がたまたま持ってた100均の茶碗を置いたわけだが、このたびちゃんとお気に入りを迎えられて嬉しい。大事に使おう。


中津川まで走りまして

水車ってなんか好き

さて次の寄り道です。19号から少し側道に入り10分ほど走った先、中津川市にある馬籠宿に行きました。馬籠宿は旧街道の途中にある昔ながらの宿場町で、古い街並みをゆったり散歩するのにおすすめ。

田舎来たときあるあるで蕎麦食べたいなあと思い、馬籠に入ってからGoogleマップで「蕎麦」と検索すると、10mごとに蕎麦屋さんが出てきて笑いました。蕎麦好きのぽなちゃんにぜひおすすめしたい。

ここだ!と思って入ったお蕎麦屋さんがとっっても良かった。入り口の可愛らしい招き猫やうさぎの置き物、壁一面のひょっとこお面など、とにかくごちゃごちゃしてるのにそんなに脳みそにバーンってくる情報量はない。おばあちゃん家マジックだな。

囲炉裏の席でのんびり

なんか絶妙に空いていたので、お座敷の囲炉裏席に座れた。あっかいねえ。

鴨そばを注文。ねぎと鴨肉がこんがりと焼かれていてなんとも美味しい。あったまるねえ。

お蕎麦食べてる途中に焼きたての五平餅もやってきた。ナイスタイミングすぎる。お蕎麦出された時に「今五平餅焼いてますからね〜」と言われ、その時点で熱々大好きマンとしてはなんていい店なんだ……という気持ちで溢れていた。もちろん五平餅は熱々でうまかった。
こっちの方言で熱々のことを「ちんちこちん」と言います(ガチ)。ちなみにエビフライはエビフライです🍤(これもガチ)。


このあと街並みをお散歩しながら、ちょっくらお茶タイム🫖

新しい店もあるのですよね。昔ながらのお店がありつつも、新しい風もちゃんと受け入れてる町なのだなと感じる。

我々はホットチョコレートに目がない

どっちでもええよと返したらデカいハートの方をくれた。ホットチョコレートはミルク強めで飲みやすかった。ほっかほかになり出発。


いざ山道へ

走ってると急に雪道になるのが岐阜である。途中までは19号線、JRの中央線にほぼ沿ったかたちで進んできましたが、長野県の薮原駅あたりを堺に奈川木祖線に進み、奈川渡ダムまでひたすら山道を行きます。
これは休憩中によく食べる人が作った雪だるま。小三男児か?

その後さらに県道を進んで辿り着きました。今回の目的地。


白骨温泉へ到着〜〜♨️

白船会席〜!ぱちぱち!!

長野県松本市にある、白骨温泉へ!ずっと行きたいと思っていた温泉なので感無量である♨️ひとっ風呂浴びてから、お楽しみのお夕飯へ会場へ〜!!

美味すぎる料理たち……うっとりしながらいただきました。

朴葉味噌っていつ食べてもサイコー
信州らしい林檎味噌グラタン
ぐつぐつ

〆は根菜たっぷりのお蕎麦を大鍋で。

他にも岩魚の塩焼きや土瓶蒸しなどなど、盛りだくさんの会席でした。ここまで読むとわかると思いますが、食後2時間は温泉に入れませんでした。腹12分目くらいまで行った気がする。すんごい食べた。お腹いっぱいなのに、美味しすぎて食べてしまった。。。悔いはない。


朝食

朝風呂でほっかほかになったところで、待ちに待った朝ごはん!

実はこの白骨温泉に行きたくなったきっかけがこれなんですよね。

土鍋でいただく温泉粥

美しい…

白骨温泉は「飲める温泉」として有名らしく、ここの旅館では温泉で炊いた温泉粥が朝食でいただけるのです……!熱々でとろっとして、土鍋ぜんぶすぐに平らげてしまった。
ちなみに温泉内でも紙コップを持ってけば源泉を飲めます♨️


お昼は松本を抜けて安曇野へ

お前らまた食ってんの?そうです。

12時過ぎ、美術館の近くにピザ屋さんを見つけてすかさず入る我々。もはや食欲がバグっている。


碌山美術館へ

荻原守衛の彫刻作品などが展示されている美術館へ。高村光太郎の作品もいくつか展示してあった。彼の彫刻作品を生で見たのは初めてだった。人が少なかったのでのんびり観れた。今回の旅、ほぼほぼ並ぶという行為を全くしてない。

旅する道、国道19号でした

二日目の昼はゆったりとツルヤに行ったり、地元のパン屋さんでアップルパイに吸い寄せられるなどしながら中央道に乗り込み、かわりばんこの運転で帰路へ。
帰り高速に乗って思ったけど、尾張から松本に行くという同じ道のはずなのに、圧倒的に中央道がラク。高低差がないからだろうな。三半規管が弱々の民なので下道だと体力を無駄に消耗してしまう……。

だがしかし、確実に下道でしか得られない楽しみもある。そのことを改めて実感できた旅だった。こうして書き残してみると分かるけど、ほぼほぼ寄り道で構成されていた。実はぶっちゃけたところ白骨温泉とツルヤ以外の目的地を決めてなかった。でもまあ、気まぐれのんびり旅もいいよね。
今後もいろんな道を頼りに、旅に出ようと思います。ではこれにて!

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