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言葉じゃ半分も伝えられないので書いています。 🌊旅と写真と文章と

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最近の記事

10,000日目に思うこと

今日で生後10,000日を迎える。 特に特別なことも、祝ってくれる人もいないが、私が10,000日生きた証として心に移るよしなし事をそこはかとなく書きつくしたい。 とりあえずPCの動作が老人の歩み並みに遅いので買い換えたい。 あと髪が傷んできたので美容院に行きたい。 まぁなにはともあれ、10,000日である。 27年間生きてきて、ようやく最近良くも悪くもいろいろな事を気にしなくなった。 もともと私はけっこう切り替えが速くあまりクヨクヨしないタイプであるが、それでも失敗が怖

    • わたしが街を歩く時

      いつも私の旅支度は、服を選ぶところから始まる。 月末に退職を控えた3月、私は残った有給を使って大阪中之島と京都を訪れることにした。 これまで4年間この会社で勤めた自分へ慰労の意味も込め、好きな場所をゆっくりひとりで巡ろう。 まだ寒さはあるが春めいてきたこの季節、最近買ったJOHNSMEDLEYの上品な水色のセーターを持っていこう。 大好きな中之島のクラシカルな街を歩く日は、A.P.C.のスカートにこのCROCKETT & JONESのローファーを合わせよう。 気温や、訪

      • 秘密の花園

        4月の中頃、芍薬の花を一輪買った。ふんわり咲く過程が見られたらいいな、と思って蕾のものを選んだ。可愛らしい白の芍薬だ。 だが、いつまでたってもかたくなにその蕾を開こうとしない。知人に聞いてみると、芍薬は蜜が多く、蜜が花びら同士をくっつけてしまうため蕾を咲かせるのは難しいらしい。蜜を拭き取ったり、蕾を揉んでみたりしたが一向に開かないまま半月経ったため可哀想だが処分することにした。 ゴミ箱に入れる前にふと、蕾の中はどうなっているのか気になった。 あれだけ固く閉ざされた秘密の花園

        • 南アフリカで感じた。百聞は一見に如かず、案ずるより産むが易し、はマジって話

          テレビでラグビーの試合が流れている。屈強な男たちがぶつかりながらボールを奪い合っている。興奮で声が上ずる解説。割れんばかりの歓声。抱きあう観客。 その光景を見ながらわたしは半年前に訪れた南アフリカの景色を思い出していた。どこまでもつづく岩山。楽し気に輝く海のきらめき。網膜に焼き付く空の青。 去年の夏、「南アフリカに旅行しようと思う」と言ったら「え、大丈夫なの。病気とか治安とか」「何があるの、南アフリカって…」と皆から言われた。 結論から言うと、病気も治安も大丈夫だったし

        10,000日目に思うこと

        • わたしが街を歩く時

        • 秘密の花園

        • 南アフリカで感じた。百聞は一見に如かず、案ずるより産むが易し、はマジって話

          オンラインコミュニティに参加してみたら人生の選択肢が増えた話

          現状に悩み、今後を考えていたタイミングでオンラインコミュニティにはいってみた。 集団が苦手で会社の同期の飲み会も断りまくって有名だったわたしだけど、なんだかあの時はいりたいって思った。気づいたらはいってた。 なんと、簡単。さすがオンライン。 就職して2年と少し、毎日同じ会社に行って同じ仕事をし同じ道で家に帰っていた。 いい加減飽き飽きしていた。ド田舎でも大都会でもない、無難な企業に属している平凡な小娘の戯言とお思いですか。 でも昔の偉い誰かは言いました。 「やらない後悔

          オンラインコミュニティに参加してみたら人生の選択肢が増えた話

          月光に抱かれて眠る

          幸せってなんですか? 目に見えますか?手で触れますか? 24歳、「幸せ」がわからなくなりました。というか、「幸せってなんだろう」とはじめて考えた。 試しにGoogleを開いて【幸せの定義】と打ち込んで検索をした。  必ず幸せをつかむ方法を教えます!  これをやったら幸せになりました! …ブラウザを閉じた。他人の幸せには興味ない。 だいたい、「やりたいことやって生きよう!」なんて言われても、やりたいことが何なのかわからないわたしにとってはそれを考えるだけで蟻地獄にかか

          月光に抱かれて眠る

          たとえ地の果てへ行ったとしても、自らの意思がなければ旅じゃないっていう話

          パー!パー! ざわざわざわざわ… 鳴り響くクラクションと、通り過ぎる人々。 コートを着た私はカバンをしっかりと持ち直し、地図アプリをチラ見しながら横断歩道を渡るタイミングを見計らっている。ちょっと足を出したら右から車が容赦ないスピードで突っ込んできたので慌てて足をひっこめた。 イタリア、ローマ。卒業旅行最終日。 私はひとりスペイン広場に向かっている。一緒に来たななこは興味ないから、とホテルに戻った。一緒に旅行してるのに冷たい?ううん、この距離感がいいの。 二駅しかない

          たとえ地の果てへ行ったとしても、自らの意思がなければ旅じゃないっていう話