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パワースポットの真実:風水の歴史と出雲大社の魅力

パワースポットを見つけることは難しい

風水で考えるところのパワースポット。これは大地から氣のエネルギーがあふれ出す場所のことを指します。

こういった氣のエネルギーは風によって散じてしまい、水によって留まるという法則性があります。

そのポイントのことをパワースポットと呼び、風水では龍穴といいます。

龍穴にはいろいろな条件があり、それらを満たす場所を見つけることはたいへん困難です。

巒頭や理気からの条件を満たすことで初めてその場所がパワースポットであると認められるのです。


巒頭:目に見える形の作用。地球上にある山などや人工的な建物も属します。パワースポットの条件で巒頭は「龍」「穴」「砂」「水」を観ます。

理気:氣の運行の時間的作用。方位とかですね。どの方位を向いているかでパワースポットとして成立するかどうか?になります。


この巒頭と理気の条件をパスしないとパワースポットとはいえません。

そう考えますと、巷で言われているパワースポットがほんとうにパワースポットと言えるのか?は甚だ疑問です。


パワースポット流行り

Go toもあり、せっかくなのですから、出かけるのであればパワースポットに出かけたい。パワースポットに出かけて行って、エネルギーをチャージし、健康な身体や豊かな経済力を手にしたい。

そのように考えられる人も多いのではないでしょうか?

パワースポットっていうのはいつ頃から流行ったのでしょうか?ぼくが子どもの頃はそういった言葉はあったのかな?あまり聞いたことがなかったように思うのですが、最近ではパワースポット巡りなどというツアーも企画されるほど、パワースポットに興味を持つ人が増えているようです。

自治体や神社仏閣なんかでも「ウチの○○はパワースポットです!」なんて宣伝しちゃったりしています。

それに誘われて人が集まってくるんですから、広告戦略としては大したものです。

さて、パワースポットですが風水の視点から考えるとふたつあります。まずひとつが天然のパワースポット。もうひとつが人工のパワースポットです。

どちらが、というとそりゃ天然のパワースポットのほうがすばらしいですが、なかなか難しいのが現状です。

ですので、人工的に造作する。そういったパワースポットもあります。

風水ではパワースポットは

「私たちに活力や安らぎや癒しを与えてくれる質の良いエネルギーが流れる空間のこと」と考えます。

というように捉えています。


パワースポットの効果

やはりそれだけ良いエネルギーが集まっている場所ですから、良質なエネルギーを求めてたくさんの人が訪れるのではないかと思います。

風水は確認されている限りでも、紀元前1023年ごろの周王朝時代には活用されおり、今から3000年以上続く知識です。

それゆえに歴史的な建造物や時の権力者が建てたとされる建物は風水的造作の名残りが観られます。

そう考えると歴史的な街や歴史的な観光地に出向くことはパワースポットを容易に探し出すコツと言えないことはないかと思います。

一般的なお店や地域、寺院よりも歴史的なバックグランドのある場所のほうが風水的に優れていることが多いです。

もともと風水は時の権力者がその権力をさらに大きくするため、盤石なものとするために考え出されたものですから、そういった建物に風水的要素が多いのは当然です。

しかも、当時の背景では一般庶民や農民がそのような知識を得ることは不可能でした。権力者はなるべくそういった反乱の芽を摘んでおく必要があったのです。

なので、王族や貴族階級で秘密裏に研究されていたのが風水です。

支配階級、特権階級だけが風水の良いエネルギーを独占していたんですね。

そういう背景もあり、歴史的な場所をめぐることは意味があります。

でも、すべてがすべてではないということも重ねてお伝えしておきます。

山陰のパワースポット

ぼくは山陰地方で主に活動していますので、山陰地方の話題を。ほんとうでしたら琴浦町のことを話したいんですけどね。

いくつかある山陰地方のパワースポットのひとつが出雲大社です。



ここは有名ですね。

最近では縁結びの神さまとして全国的にも有名です。出雲縁結び空港っていうふうに空港も名称されています。

出雲大社の周辺は四神相応という風水的に理想とされる形をしています。

出雲大社の後方にある八雲山が後方の守りをかためるといわれる「玄武」を為し、さらに背後の山脈も分厚く、とても力強いエネルギーの通り道を作っています。

その山脈からエネルギーを守る砂が手で覆うように形成され、エネルギーが散ることを防いでいます。

そこから穴にエネルギーが注がれ、その穴に比較的近い明堂と呼ばれる場所に出雲大社は建っています。


出雲大社は何かに守られているような重厚な氣のエネルギーを感じることができます。こういった場所に行くことで先の見えない不安な時代を生きていかなくてはいけない若い人たち、人生に迷いのある人たちはある種の安心感を得ることができるのでしょう。

パニックやすぐに動揺してしまう、精神的に不安定な人は効果があるかもしれません。出雲大社はゆっくりと時間を過ごすことでエネルギーがチャージできる場所です。


まとめ

パワースポットめぐりが企画されるほどパワースポットブームです。せっかく出かけるのだから、パワースポットにでも行って健康と経済の運氣をアップさせたいと思うのは当然のことと思います。

しかし、このパワースポットという広告には虚偽のものも多くありますので注意が必要です。

風水やパワースポットの持つ歴史的背景から考えると、本来であればパワースポットがあちこちに存在するのはおかしい。

とくに一般の店舗や地域にパワースポットが存在するのは一考する必要があります。

それはパワースポットと呼ばれる場所が持つ一定の形状やパワースポットであり得る理由があるからです。

水晶や羅板を持って「はい、ここがパワースポットです」なんてありえないのです。

ぼくは山陰地方で活動していますので山陰地方の代表的なパワースポットである出雲大社をご紹介しました。


ぜひ他の地域にも行ってみたいと思っています。




本日もお読みいただき、ありがとうございます。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。