見出し画像

整体と啐啄園の共通点


鳥取市上町の庭園「啐啄(そったく)園」が、29日から特別公開される。作庭家として高名な久保篤三氏(1928~2006)の代表作とされる庭園だが、個人が所有しており、公開は12年ぶりという。12月3日まで。
啐啄園は鳥取市文化財団が運営する市歴史博物館(やまびこ館)の隣にあり、1978年に完成した。財団によると、久保氏は京都の庭師の家に生まれ、「近代造園の先駆け」とも称される。3年を費やして完成させた啐啄園は裏山を借景に、六方石などを組み合わせた力強い石組みが特徴だ。

鳥取市で期間限定で公開されています啐啄園に出かけました。啐啄園という名前に惹かれました。

啐啄とは鳥の卵がかえるとき、親鳥がひな鳥の卵内の動きに応じて殻を破ることである。その瞬間を誤れば、ひな鳥は生きてこの世に出ないと昔の人は信じていた。しかし今は人工孵化器でかえるのだから必ずしも鳥の場合はそうではあるまいが、人間を活し強くするには啐啄の機をつかまねばならぬことは確かである。

野口晴哉 人間の探求

啐啄という言葉は野口先生の書物から知ってはいました。

愛光流の整体を学んで、師匠山本から啐啄という言葉を教えていただきました。啐啄という機があるのだと。

人間にも波があり、機というものがある。波が高まるときがあり、静まるときがあります。その波をつかむことが啐啄につながるのです。
高まり過ぎては機を逃し、高まりきらなくては機を得ない。

啐啄園が非常に短い期間しか公開されないのも、啐啄園という名所以であろう。

機を得た庭園全体の息づかい。生命のうねりを感じました。
















おまけですが、
琴浦町に戻るまでは曇天のまま持ちこたえていた天気も琴浦に着くと途端に降り始めましたが、切れ間から虹が見えました。


雨の山陰ではこのようなな力強い虹に出会うこともしばしば

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。