見出し画像

座右の書にしてください

 老子をむすこにプレゼントした。老子がいま必要な本だと思っていて、ぼく自身も読んでいるのだけれど、事あるごとに老子がいっている内容を話していた。

 先日、書店に行った際にみつけて、プレゼント包装してもらった。むすめにも、と思って「もう一冊ありますか?」店員さんは在庫を確認してくれたけど、なかった。むすこのラッキーカラーの包装紙に包んでもらって、帰宅する。もう寝ていたから渡すのは次の日になった。朝起きてきたむすこに渡す。「ありがとう」といって、その場で開封し、中を読む。めんどくさそうな顔をしてくれないのがありがたい。

 ぼくが購入した老子は原文を読みやすく訳した本で字面を追うには容易くなっている。字面は追えるが、内容を理解することはなかなか難しい。そういったことも説明する。どうやったらわかってくるのかも説明する。第1章を説明する。字面以上の内容にむすこは驚嘆したようだ。ただ一冊の本を読むということ、読み終えるということ、それ自体がこれまでとは違う体験のようだった。

 ぼくは老子を勧められたのは師匠から。「座右の書にしてください」という言葉とともに。ぼくもむすこに「座右の書にしてください」と添えて贈った。むすこに渡せるものってこういうものなのかもしれないなって思いました。


 本日もお読みいただき、ありがとうございます。


読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。