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整体の立ち位置

ぼくの師匠であります一般社団法人愛光流の山本清次先生が最近YouTubeにご自分のチャンネルを作られ、毎週月曜日に動画をアップされています。

動画の中でもあるのですが、整体のイメージってどういったものでしょうか?

多分、みなさまの中ではたとえば60分揉んでもらえる、と言ったような種類のものではないでしょうか?


しかし、われわれの整体ではそういったことはやっていません。


それは、60分仮に揉み続けたところで、その人の身体が少しでもよくなるといいのですが、60分間もプロが手を出し続けた身体は壊れてしまいます。かくじつに。

60分間もの間、プロの知識や技術を尽くして、揉み続けなければいけない身体はすでに壊れているとも言えますし、そんな過剰な刺激を身体が耐えうるわけがないのです。


では、その60分間は何をやっているのでしょうか?


おそらくですが、余計なことをしているんでしょうね。不必要なことを。

お客さまが60分揉んでほしい、っていうニーズには応えているのでしょうが、身体のニーズには一切応えていないのです。身体のプロなのにも関わらず。そういった人はおそらくヒトの身体をバカにしているんでしょうな。


しかし、60分というのはとても貴重な時間です。一日の時間は大富豪でもわれわれのような庶民でも変わることなく24時間しか与えられていません。

お仕事の時間もあるでしょうし、家族や友人、恋人と過ごす時間もあります。そうかと思えば、テレビを観たり、トイレに行ったり、食事をしたり、お風呂に入ったり、移動したり、とあまり意識できていない時間もあります。
もちろん睡眠の時間は大切ですね。
そう考えると、60分間というのはとても貴重な時間です。

60分間一緒に過ごすということは60分間の寿命を同じくする、ということです。
そんな貴重な60分間をどのように使うか、今一度考えないといけませんね。


愛光流からだと心整体の整体操法はおおむね30分から40分くらいです。お話をして、整体操法をして、その後のご自分でできる手当てをお話いしてトータルでそれくらいのお時間です。
整体操法後のお話が盛り上がり、けっきょく60分程度になることもあるのですが。


先ほど60分間も揉んでいるのは余計なことをしているんだろう、という話をしました。
人生って長いようで短いです。とくに重要な時間は短いです。
ほんとうは余計なことをしている時間はないのではないかと思います。
それならば家族や友人や恋人と過ごす時間、大好きな趣味に打ち込む時間に使いたいですね。

そんな貴重な人生の時間をたいせつに使いたいものです。


そのためには自分の弱いところや疲れているところを知る必要があります。

たとえばですが、整体操法中に押さえて痛いところがあるとします。
どうしてそんなところが痛いのですか?と聞かれると、これは腎臓が疲れているから痛いのですよ、と答えるとします。
そうするとご自分の身体の中で腎臓が疲れていることがわかります。
そして腎臓の手当てを学ぶ。改善していくところを学びます。

腎臓は引っかかったことがないのですけれど・・・って言われましても医療的に数値的に引っかかるようだと、すでにそれは病気の分類に入ります。
しかし、その手前でも身体は反応を示しています。その段階でしっかり手当てをしていくことがたいせつです。

聖書の中で信じるものは救われる、という有名な一文があります。
しかし、これは誤訳だそうです。
ほんとうの訳は知っているもの、知るものは救われる、だそうです。

ご自分の健康はどうでしょうか?
ご自分の身体は今どうなっているのか?
どうやったらいいのか?

それを知った方がいいのではないか、と思います。

知らずにプロ任せだと結局のところは依存になってしまいます。

それはそれでいいとは思うのですが、その時々でご自分のふるまいを変えていける方がいいと思います。
時には主体的に手当てをしたりして自分の身体を観ていくこともたいせつです。
お医者さんにこの薬をください、って言うことが主体的ではありません。
自分の身体を知って積極的に改善していくことが主体的であると思います。


愛光流からだと心整体の整体操法は施術、という言い方をしません。
よく施術施術と言われますし、そういう人は聞く氣もない人がほとんどなので、説明するのが面倒で、そのときはうんうん言っていますが、施術ではありません。

整体操法と言います。

この操法という言葉は心身操作方法の指導、という意味です。

ですので、通って来られる会員さまは心身操作方法を学んでいる、ということになります。
そう思いますと、たしかに相談される内容も多岐にわたります。
最初は身体の不調で来られた方でも。


どのような方々でも健康に幸せに人生を楽しむために毎日を過ごしていると思っています。

誰でも人生を楽しむのだ。そのための方法を知ることはとてもたいせつなことだと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

読んでくださってありがとうございます。とてもうれしいです。