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悲しい思い出と背骨の関係

背骨の異常を整えるのが整体の仕事のひとつではあるのですが、背骨の異常というのは、身体の問題だけではなく心理的な問題にも影響します。背骨の異常を通して何を観るのか?どこまで観ているのか?それはその整体操法指導者次第となるかもしれませんが、最近身体面の異常もそうですが、心理面での問題も抱えている人が多いな、と思います。

最近ということですので、それは梅雨の異常が原因であることが多いのですが、そうではないと思いたい人がいるのも事実。


まずは梅雨による身体の異常から。

鳥取県は梅雨の中休みのようなお天気ですが、みなさんがお住まいの場所はいかがでしょうか?

梅雨時期になると身体がむくみやすくなり、身体がだるいとか重いというふうに感じやすくなります。

身体がだるいとか足がむくむんだということなら、あぁそうかと、梅雨時期になると腎臓に負担が来るからそうなるんだね、と考えると思うんですが、梅雨の影響というのはそれだけではない。

なんとなくふらつくとかめまいがするという症状も梅雨が影響しています。

なんだかめまいがするような気がして、横になってはみたものの、それでも目が廻っているような気がするとか、横になってもなんだかふわふわしているような気がするとかです。

これは胸椎5番の異常です。

胸椎5番というのは平衡感覚に関係しているので、この胸椎5番に異常が出るとめまいやふらつきなどが出てきます。実際に震えているとかではないので横になっても目が廻っているとかふらつくという感覚が消えることはない。

梅雨時期になってくると胸椎5番に異常が起きやすくなってきます。胸椎5番が異常を起こしやすい原因は汗をかきにくくなるからです。胸椎5番の異常は汗の異常。

梅雨になると大気中に水分が存在するようになります。湿気というのはまさにそういうことですね。なんとな~く腕とか首筋とか外に露出している皮膚の部分がしっとりとしていませんか?あれは自分が汗ばんでいるんだと思っていますが、そうではない。大気中の水分が皮膚に付着しているから、なんとなくしっとりとしているのです。

そう思うと汚い気もしますが、大気を汚しているのは人間でもあるので致し方ないとして、皮膚表面に水分が付着するとどうなるかというと皮膚呼吸がしにくくなるんですよ。

そして皮膚表面が湿気ているので汗が出ない。汗というのはほおっといてもどんどん出るものではなく、汗腺が防がれてしまうと出にくくなるのです。それでなおかつ制汗スプレーとか制汗シートとかで拭くもんだから汗は出ません。

その出ない汗はどうなるかというと排出されない水分として体内に蓄積されます。

その排泄されない水を腎臓が、いつも以上にがんばって何とか処理しようとしているんです。

だから、足がむくんだり身体がだるかったり、重かったりする。

こういった身体の異常は梅雨によるもので、最近やはりお身体を拝見していても多いように感じます。



さて、身体の異常だけでなく、むかつくとか悲しいとか寂しいという感情。この感情の原因は誰かに冷たくされたからだとか、誰々が自分のことをわかってくれないからだとか、そういうふうに言う人がいます。

たしかに現象としてはそうだったかもしれません。

誰かに何かを言われた瞬間にむかついた。キレてしまいそうなところを、爆発してしまいそうな言葉を飲み込んだんだ。でも、はらわたが煮えくり返るくらいの思いだった。

すごくたいへんなトラブルがあったにの誰も助けてくれなかった。あの時の自分はかわいそうだ。あの時のことを思い出して、悲しい気持ちになった。


そういった原因、現象が過去にあったことはたしかかもしれない。でも現象に対する反応には季節が影響しているかもしれません。特に梅雨です。


そんなこと・・って思うのはその人個人であって、変な言い方をするとその人の勝手ですが、整体ではそのように観ています。その人が悪いとか、不運な出来事だったとは観ていません。あくまでも身体の問題として何とかしようと思うのが整体だったりします。心身を分けて考えることができないというのが常識的な考えになっている今、その感情の発生源が身体にあると言っても信じないのはなぜでしょう。


でもね、季節からくる身体の異常が原因で大事な何かを失くしたり、とてもとても重たい荷物を背負う必要はないんじゃないのかな?って思うんです。


さて、梅雨です。

梅雨になると過去に起きた記憶がよみがえってきます。これを打撲というのですが、打撲には身体の打撲、身体をガーン!と打ち付けてしまった打撲、それとともに心理的な打撲、心の打撲があります。

梅雨になると身体の打撲も心の打撲も表に現れてくる。だから、いつまでもいつまでも過去に起きたことをくよくよ言っているひとは過去の心の打撲が現れてきているだけ、かもしれません。

とくに心の打撲の急処と言われているところは感情に関係する処でもありますから、過去の打撲の影響で感情が不安定なるのもあることでしょう。


むかつくという感情は胸椎6番が関係しています。胸椎6番というと先ほどの汗が関係する胸椎5番の下の骨です。

胸椎5番が異常を起こし、汗をかけない身体にどんどんなっていって、胸椎5番の異常が6番の異常にまで及んだ時に、誰かに何かを言われたらムカッとしてしまう。

それは言った相手も言われてムカッとしてしまった人もどちらの問題でもなく胸椎6番の問題です。心が汚いとかはない。ただ5番の異常が6番まで達しただけ。


悲しいとか寂しいという感情は胸椎10番の異常です。胸椎10番は腎臓が関係していて、胸椎10番に異常があると腎臓にも異常が出る。

今の時期は腎臓がかなりがんばっていますから、腎臓も疲れるでしょう。それで胸椎10番に異常が出ることもあるかもしれない。その時に何か過去のことを思い出して悲しい気持ちになるかもしれない。寂しかった気持ちを思い出すかもしれない。

でも、過去に起きたことは今に起きていることではない。それなのに必要以上に悲しかったり寂しかったりするのには、単に胸椎10番がどうにかなっているだけの可能性もあります。


ぼくたちは過去に起きたことや昔の古傷を永遠のことのように思いがちです。たしかに事実は消えないけれど問題の大きさは変わる。

そのヒントをいつも心に求めたがるけれど、ほんとうは身体にこそ現れている。

現象は背骨に現れている。記憶の中に現象はないし、原因もない。



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