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自分がわからない本当の理由

胸椎11番、という骨がある。


手をぶらりと下げた状態で、ちょうど肘の高さにある背骨が胸椎11番である。
人それぞれに身体のサイズに違いがあるから、ちょうど、とはならない。
だいたい、大まかにいうと肘の高さに胸椎11番は存在している。


整体では背骨のひとつひとつに意味がある、と考えている。
胸椎11番は腎臓やホルモンの系統を意味している。
そういった部分から「らしさの骨」とも言われている。
自分らしさを現す骨は胸椎11番なのである。

背骨を観察していて、胸椎11番の右側に硬直がある人は何か心理的な問題をかかえている、のではないか?と観る。

本人に聴いてみてもその本人自身がわかっていないことが多々ある。
「そうですか」と答え、先に進むが当の本人はなんだか思案しているような表情をするものである。
そうして「あ~!そういえば」と言う人もいれば、パッとひらめいた表情をした後、何とも言えない表情をする人もいる。

そうなると硬直が取れていることがある。

なんだかわからないまま、硬直を持ったままの人もいる。
しかし、いずれこの硬直が何かをこの人にもたらすであろうことはわかる。

胸椎11番の右側に硬直のある人は概してエネルギーが足りない人である。

足りないという表現よりはエネルギーが廻らないと表現したほうが合っている気がする。要するにそういうことだ。
エネルギーが廻らなくていつもうつうつと同じところをグルグルしているような状態である。


小学校の高学年から中学生や高校生の胸椎11番はやや特徴的である。
やはり自分らしさを育てているのだろう。
この時期に胸椎11番が小さく沈み込んでいる人は、ややふさぎがちな人が多い。

自分というものを構築していく過程で胸椎11番からは目が離せない。

この時期特有の悶々とエネルギーがうっ滞しているあの感じは胸椎11番の異常なのである。

胸椎11番自体が小さい子どもさんを観ると、学校の先生やら大人の都合で身動きが取れない、自分の意見が言えない、自分自身を抑制しているように観える。

胸椎11番は、その状態によって味覚や色彩感覚にも変化をみせる。

胸椎11番がかたく動かない人の場合、その人の味覚や色彩感覚はにぶい。
だから、そのような人が美味しいというお店を紹介されても行かない方が得策だといえる。

一方、胸椎11番が動きすぎて痛いくらいの人もいる。
そのような人の味覚や色彩感覚は過敏である。
極端に好き嫌いをいう、というのも胸椎11番の異常かもしれない。


胸椎11番は決断、も現わしている。
胸椎11番の状態でその人が決断できるかどうかが左右される。

先の小学校の高学年から中学生、高校生のお子さんをお持ちの方はお子さんに小さなことでもいいから決断させてあげるとよい。
そのくりかえしが胸椎11番を育て、その人自身、その人らしさを育てることになるのだ。


整体の知識は思わぬところで役に立つ。
背骨からそのようなことがわかるとはあまり思わないものだ。
自分のことがわからない、というのも頷ける。
なぜなら背骨の状態は自分では確認しようがないからだ。


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