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13年前のあの日

13年前3月11日の事はよく覚えている。

私が住んでいるのは東北ではないけれど、経験したことがない揺れだった。

職場近くの駅が工事中で、高所クレーンがグラグラ揺れ、こっちに倒れてきたらどうしよう思った。

電車が止まり、線路脇の道を続々と人が歩いて来た。

隣の駅の本屋は本が散乱してるよと、おじさんが教えてくれた。

自宅に帰ると、何か忘れたけど1つだけ棚から落ちていた。


繰り返しテレビに映る津波。

仙台空港が港の様に水に囲まれている様子。

ちらつく雪。

そして悪夢の様な原発事故。


家の周りは平気だったが近隣の市では停電し、信号が消えた。

電車は止まり、多くの帰宅難民が出た(我が家は全員自転車通勤通学だったので助かった)

数日後から計画停電が行われ、ヨーグルトも納豆も店から消えた。

職場は停電中何も出来ないので、午後から出勤になったり昼過ぎに終わったり。

離れていても日常生活に影響は大きかった。


13年が経ち、逞しく復興している所、まだ立ち入る事の出来ない地区。

復興の速度はそれぞれ。

生活が変わってしまった人も多い。

あの日の映像をきっと忘れる事はない。

自然の力の前に、人間は逃げ惑うしかできないのだから。

もっと自然と共存していかなくちゃ。

暑い時も寒い時も対抗せずにしなやかに寄り添って。

ちょっと技術が発展したからって、自己中心になるなよと教えられた試練なのかも。



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