鬱の雨

来るなという予感の通り
寂しさの雨はポツリポツリと降り出した
裸の心は逃げる隙もなく
しっとりと重みを増していく
何かが切れてバラバラにならないうちに
睡眠という安物のビニール傘を買って
男という安物のビニール傘を買って 
使うほどにたまっていくそれらを見て
またやってしまったと思う
どうしようもなく悲しくて
足掻いても足掻いても水の上に出られない
鬱ぎとふさぎの意味を創作に昇華できることを願って今はただ眠りたいわ