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親愛なるモーツァルト~親しい仲間たち~モーツァルト・マチネ52~一流のオーディエンスを目指して

大好きなミューザ川崎シンフォニーホール。土曜日11時から1時間あまりの短い時間だけれど中身の濃い、他では聴けない内容のコンサートなんです。

このパイプオルガンのデザインも好き

クラシックオーディエンス初心者の私にはありがたいコンサートです。
いつも高い正面席は買いません。今回はパイプオルガンがこんな風に見える席です。

モーツァルト、クラリネット五重奏曲は東京交響楽団のメンバーからの選りすぐり。クラリネットを真ん中に弦楽器が二人づつ並び、イキイキとした室内楽を奏でていただきました。第一ヴァイオリンはコンマスの小林壱成さん。第二は水谷晃さん、こちらもコンマス。この二人を中心とした熱!クラリネットの近藤千花子、滅茶苦茶上手い、なんだこれ~。クラリネットをフューチャーしてるけど弦楽器の絶妙な絡み合いが軽やかです。クラリネットって、こんなに音域が広かったのですね。優美だったり、のどかだったり、スピード感があったりと、クラリネットの魅力が満載。
華やかな室内楽は負担なく聴けて、これからますます高齢になることを考えると室内楽をもっともっと楽しみたい、特にモーツァルトを!と感じていました。

岡本太郎の作品をバックに
プログラムを撮る

それから、チャイコフスキーの弦楽セレナード。これは冒頭が「OH!人事」のコマーシャルで超有名になった曲。生で聴くのは初めて。
ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、20名あまりの弦楽器ですから五重奏曲と比べとボリュームが段違い!  
とにかく、冒頭の第一音で胸を鷲掴みにされました。そしてそのまま最後までその音楽世界に浸ることが出来たんです。
演奏は小林壱成さんの弾き振りで、コントラバス、チェロ以外は立ったままの演奏でした。あれ?と、思ったので後で調べたら恋人の為に夜に窓際の外から愛を語るのがセレナードの原型。立ったまま歌う愛の歌が原型なんですね。
劇的、ロマンチックな第一楽章は広々と広がり心を解放してくれました。第二楽章は優雅なワルツ、第三楽章は切ない響き。そして第四楽章はロシア的な風合いがありながらコーダで第一楽章の冒頭が復活。このキャッチーな旋律がしみじみと染み渡り、私が一番好きなのはやはりチャイコフスキーなんだわ。と、そんな気持ちでした。


このフライヤーのデザインも好き

好きな作曲家、好きな曲は刻一刻と変わる浮気者の私。今日のところは、一番好きなのはチャイコフスキーです!
な熱演された皆さま、ありがとうございました。素晴らしいひとときでした。

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