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証券業界のSNS広告分析 #adトレース

こんにちは。

証券業界でWebマーケティングを担当しているNatsumiです。

前回のnoteでは「証券業界とSNS」というテーマで、証券業界がどのようなSNSを使い、発信しているかをまとめました。

Twitterをうまく使っている企業もあれば、Youtubeに力を入れている企業もあり、各証券会社のSNSの使い方は多種多様であることが分かりました。

さて、今日はSNSの使い方の中でも「広告」に焦点を当てて、どのSNS広告を使っているのか、どのような使い方をしているのかをまとめ行きたいと思います。

①各SNS広告の利用状況

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調べる対象は前回と同じく、対面証券から3社(野村・大和・SMBC日興)、ネット証券から3社(SBI・楽天・マネックス)にしました。

広告の利用状況は媒体によっては運良く表示されることしか調べる方法がないため、「?」の部分が多いのはご容赦ください。

分かり次第更新していくようにします。

現状ですと対面証券からは野村、ネット証券からは楽天がSNS広告に力を入れていると考えられますね。

②各SNSの使用例

・Googleリスティング広告
Googleで検索したときに一番上に「広告」が表示されますが、この広告のことですね。

調べるどの証券会社も設定しています。

ここでは例に野村證券のものを載せます。

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Youtubeのテキスト広告より文字数も多く、

「ドメイン」
「タイトル」
「詳細情報」
「サイトリンク」

と設定がされています。

Google広告の基本形は以下の通りで

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この基本型に、

・サイトリンク
・コールアウト
・構造化スニペット

という設定を追加することができます。

今回の野村の例だと「サイトリンク」がプラスされています。

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これらの設定はエキスパートモードで細かく設定していく必要があり初心者には難しい部分もあるのですが、基本的にはこれらの上記の3つのすべての設定をするのが良いです。

なぜなら、その方が画面の占有率が上がりますし、ターゲットの目につくようなワードを設定することで広告のクリック率が上がるからです。

・Youtube
ほとんどの企業が利用しているYoutubeのテキストの広告ですが、この部分はGoogleリスティング広告の広告が反映されているため、Googleリスティング広告を使用している企業はどの企業も表示されます。

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広告内容としてはかなりシンプルになっていて、

「タイトル」
「詳細情報」
「ドメイン」+「表示URLの設定」
「サイトリンク」

の構成となっています。

太字にした「表示URLの設定」というのがGoogle広告ならではの設定で、通常ドメインは「www.○○○.co.jp」が一般的ですが、Google広告の場合「www.○○○.co.jp/テキスト/テキスト」とテキストの部分に広告で推したい言葉などを入れることができます。

野村の場合は「野村證券/公式」、SBIの場合は「sbi証券/公式サイト」の部分になりますね。

Youtubeのテキスト広告もGoogle検索の広告も一度に3つほどの広告が表示されるようになっていますので、「公式サイト」を強調することで流入を見込んでいるのだと思います。

有名だからこそのワードチョイスですね。

・Instagram
Instagramの広告にはフィード広告やストーリー広告、メッセージに表示される広告などいくつか種類がありますが、今回確認できたのは「ストーリー」の広告です。

画像はまた現れたら更新します。

③Google広告Adトレース

ということで、各社のSNS広告の利用状況とそれぞれの広告について詳しく分析していきたいと思います。

Twitterで #Adトレース  というハッシュタグで広告解説がされているのでここでもAdトレースということにします。

-1 野村證券

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1つ目は野村證券です。

野村證券の場合は証券業界1位であるという最大の強みを推し、そんな会社の「サポートを受けられる、おまかせできる」という「安心感や特別感」をお客様に与えることで、広告をクリックしてもらい口座開設してもらうという流れを狙っていると思われます。

また、「いつでも・どこでも・かんたん」という言葉を漢字ではなくひらがなで使うことで、資産運用や野村證券に対する敷居の高さを感じさせず、ハードルを下げてまずは取引してもらうことも狙っているように感じます。

-2 大和証券

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2つ目の大和証券は、「IPOの取扱銘柄数の多さや人気アナリストがいること」など大和証券で取引する「メリット」を前面に出すことで他社との差別化を狙っているように感じます。

また、他社では設定されていない「付近に○○箇所」という位置情報を表示させることでオンラインで口座開設するには難しいお客様を支店の場所を確認してもらうことでオフラインでの口座開設に繋げる設定もされています。

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-3 SMBC日興証券

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3つ目のSMBC日興証券もメリットを前面に出した広告ですが、「100円から株が買える」や「IPOの当選確率がアップ」という言葉は対面証券の他2社とは明らかに言葉のチョイスが異なります。

投資を始めることに対するハードルを下げること、また、キャンペーンはみんな好きなのでそのような言葉で注目度を上げること、が前面に出されている広告に感じます。

-4 SBI証券

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4つ目はSBI証券です。

「ネット証券ならSBI証券」と断言してしまうことでそのような印象を植え付ける広告はさすがだなと思います。

また、「0円」「低コスト」「人気」という言葉がみんなが好きな言葉でありパワーワードです。

他の証券会社に比べ文章が短くシンプルな割には自然と読んでしまう広告になっていると感じます。

-5 楽天証券

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5つ目の楽天証券については、「楽天を利用すること」という最大のメリットが推された広告になっています。

「楽天経済圏」という言葉ができるくらい「楽天〇〇」というサービスを複数使うことで享受できるメリットがすごいことは皆さんもよく知っているところだと思います。

「ポイントプレゼント」「ポイントがたまる」どちらも消費者が好きな言葉です。

「400万口座突破」という表現も、「勢いがあるんだな」「SBIよりも人気なのかも」と思わせる工夫に感じます。

-6 マネックス証券

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6つ目のマネックス証券については、ここまで見てくると少し推しが弱い広告に感じました。

それをマネックス証券さんもわかっているのか、ここで登場するのが「期限付き」のキャンペーンを推すという広告です。

キャンペーンは今見てきた通り採用している会社もありましたが、広告に「○○月○○日まで」と書いてある広告はマネックス証券が初めてです。

また「最大200,000円キャッシュバック&200円もらえる」という「お金を貰える」という最強パワーワードです。

「お金を貰える」というパワーワードにはあらがえません。

クリック率が高そうです。

まとめ

SNS広告についてはなかなか広告が現れなく随時更新していきます。

Google広告については各社それぞれの強みを生かしてキーワードをチョイスしていることが分かりましたね。

それではまた更新します。

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