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特発性気質化肺炎がわかるまで⑥~質の低い病院にきてしまったかも

8人部屋到着後、アナムネもなく、食事内容も聞かれなかったので、自分からこの9日間、おかゆくらいしか食べられていないと看護師さんに伝えた。

夕食、おかゆを食べたけれどすぐに下した。抗生剤の副作用かもしれない。

このフロアにトイレは2つだけ。男女共用。アコーディオンカーテンになっているので鍵も締まりにくい。

周りの患者さんは70歳以上の方ばかり。ADL要介助の方が多そう。

ナースコールを押すと部屋単位で鳴るので、「だれかおしましたかー?」て職員さんがやってくる。本当に苦しいとき、大丈夫なのかな?

そして私の勤める病院もそうだが、今はコロナ感染対策のため、面会禁止。母が荷物を持ってきてくれたが、顔を合わせることはできなかった。

テレビカードは売っているがイヤホンは売っていない。

枕が高いし硬い。背中の痛みもつらい。夜も大部屋はいろんな動きがある。光や臭いや音の刺激。眠れない…明日は絶対耳栓もってきてもらう!

8/14 明け方もおなかを下す。主治医とは会ってないが抗生剤は続く。一体誰の指示?

午後38.3℃ 午後に主治医が病室へ。この時すでにH先生やと私も思い込んでるし自己紹介もなかった。優しそうだけど頼りなさそうな雰囲気の方。

私も調べていて「ここは呼吸器内科ないんですよね?」とおそるおそる聞くと、「専門医はいないです。」と。

「向こうでは特殊な肺炎て言われたのに、肺炎の標準治療で大丈夫ですか?B病院に戻れないんですか?」 先生ちょっと困る。「向こうではエコーしてないんですね」と明日エコー検査や採血することに。

抗生剤。抗生物質。勧められて解熱剤。

8/15 エコー検査のときは一人で外来に降りた。家族と時間合わせてたらこっそり面会できたのかな、とか思う。

採血とエコーの検査の結果。「エコーは問題ないね。白血球とヘモグロビンが低い。もともとの人もいるけど。普通は白血球はあがるから。」

私も、熱と戦いながら、自分の職場から送ってもらった健診結果(白血球のデータは健康な時も低値)を事前に看護師さんに渡していたので、主治医の診たてがそれだけ??と思った。

「ここに専門医がいないなら、詳しい先生に相談してもらうことはできないんですか?」とも訴えた。

先生困っている。それがB病院だと。他の病院への転院を提案しても、「〇〇病院は〇〇大学の系列で、△△病院は◇◇大学の先生が多い、…」

「どちらにしても土日は転院できないから、月曜にB病院(系列)紹介状だす」

「もしB病院の受けれ入れがだめなら、紹介状書くので、一度退院して好きな病院を受診する方法もある。どこもコロナでベッド数減らしていたり、肺炎の患者さんも増えていて満床。入院できるかはわからない。」

私ももうひとつ調べていて、「ウィルス性肺炎だと抗生剤は効かないのですよね?画像からも特殊な肺炎と言われたし、もしウィルス性肺炎だったら、自分の体力で治すしかないですよね。抗生剤で健康な菌まで殺したくないです。」と訴えた。ちなみに下痢してるのに牛乳がだされることも。

「じゃあ抗生剤はやめてみましょう、おなかも下すしね。牛乳がでてたのはあかんね。あと、水じゃなくポカリスエット飲んだほうがいいね。」

点滴してるけど、医者ってポカリ勧めたりするの??て新鮮だった。

でもいくら探しても、この病院にはポカリもアクエリもDAKARAも売ってなかった。
自分の体で熱と戦うしかないと覚悟きめたので、栄養士さんにも来てもらい、食べ物が喉を通らないけど、何とかたんぱく質をとる方法はないかお願いして、補助食品をだしてもらうこととした。

8/16(日) 主治医休みの日。看護師さんが何やらドクター名の書いた紙をもってきて張り替えた。S先生の名前が書かれている。「ごめんなさいね。変更になってたみたいで。昨日S先生に会いました?」

え?H先生にしか会ってませんけど…

不安が押し寄せる。厄介な患者と思って変えられたのか?もしかしたら月曜日、外来診察で忙しいから別の先生に転院依頼をスムーズに行ってくれる医師に変えてくれたのか?でも役職は下になる立場の先生やけど大丈夫かな…

この日は朝からずっと38℃台が続いた。ポカリは家族に持ってきてもらえた。日中はアイスノンでひたすら熱に耐えた

夜は38.7℃。勧められて解熱剤。

でも翌日、奇跡的に、12日ぶりに解熱!!

抗生剤やめる選択、工夫して栄養とる選択、自分でやった甲斐あった。

看護師さんもさまざま。大体はご高齢の患者さんを子ども扱いするような、フレンドリーな対応。長い入院だからかもしれない。点滴交換の時間が遅れて血が逆流して焦っている看護師さん、背中や胸の痛みも訴えたけど「楽な姿勢で寝てみてくださいね」とだけ言う看護師さん、着替えや10日ぶりの洗髪を手伝ってくれる看護師さん、ここは設備が古くって…て共感してくれる看護師さん…  どんな対応が患者の心に響くのかわかってきた。

8/17 熱は下がったけれど、逆に胸や背中の圧迫が強く感じる。

とにかく転院して、呼吸器内科の先生に診てもらいたい

主治医との診察を希望して現れたのは、前から来てるH先生。じゃなくて、この人がS先生だった、てこと。自己紹介して…なんで主治医札、間違えたりするの。この病院の機能って…

ベテラン看護師さんに、主治医に対する不安は聞いてもらった。
「あの先生、はっきり言わない人やからねぇ」て看護師さんからの信頼も薄い主治医にあたってしまったようだ。

なんでこんなについてないのだろう。

つづく