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プロローグ


2018年北摂地震の後少し片付けた状態

 小学生の頃からの本が全部捨てられずに保管されている。先年の地震の時に本棚が倒れてお亡くなりになった方があることをニュースで知り、人ごとではないぞと思った。少しでも減らそうとメルカリで売ってみたが〜昭和の本を一冊づつ、気の長い話ですね。でも改めて出して来たら、「小説裏千家」などと言うのもあったりして、紙が劣化して黄色くなっているのも気にされない御奇特なお方にすぐ売れたのでいささか驚いた。また個性的な舞踊家だった花柳幻舟作の推理小説などと言うのもあり、売りに出す前にちょっと読んでみようーーなどと言ってる場合じゃない。死ぬまでになんとか全部カタをつけないと。その死があと三十年も先だったらそれはそれで大変ではあるが。最終的にはモノレール文庫(ローカルな語? モノレールの駅の本棚に寄付するのです)。さらには遺族が資源ごみの日に出せばいい。今時図書館なんかで引き取ってくれる訳ないし、専門書でも母校に寄付なんて迷惑がられるだけだ。それなのに、その上御年百四歳で身罷った母の遺品整理で出た本を私が引き取る羽目になり、もうどうしていいやら。


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