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徒然なるブラック企業のお話 NO.01

まず初めに今から書き始める話は、少しフィクションを入れている。
入れなくても自分自身は困らないが、現在も働いている人たちに迷惑をかけたくない。
まあ、こんな文章を書いてる時点でこれは免罪符にならないことを自分自身が分かっている。
その前に働き方改革をしてもらいたいものではある。
現在も前職の会社で働いてるスタッフ数名繋がっているので、社内のことは聞こうと思えば聞けたりする。こういう会社はどうして情報漏洩の書類を従業員に書かせることを忘れてたりするのか。
もちろん、書類を書かせる会社もあることはある。
簡単な言えば上次第なのと、その会社の規模感の問題だったりする。
従業員が50名以上の会社では記入をした記憶は自分にもある。
仕事上、個人情報の取り扱いをしていたりするんでこれが普通ではあるが、20人程度の会社では個人情報を取り扱っていてもシュレッダーをした記憶がない。
その会社についても書きたいことはあるが、一旦割合しておこう。
さて、書き綴る話はは転職を5回以上したクリエイターの戯れこどだと思っていただければ幸い。
また書く順番は自分の就業した順ではない。
最初の話は、就職に専門卒業後に就職に失敗し、アルバイトのしたときの話。
まず、このアルバイト先も見事にブラックであったことをここに書いておく。
就職失敗と簡単に書いたが、自分の時代は就職氷河期。失敗というか働く場所がないに等しかった為、やむなし。決して、年齢の確認で調べないでほしい。

■1社目

この会社の仕事内容を簡単に言うと【ライティング業務】。
会社の事業内容は、テレフォンオペレーター業、ECサイト運営。
だけど、自分の仕事は毎日ライティング業務。
このライティング業務。ド素人がする仕事では全くない。
まず『梅雨の時期に使う洗剤はこれ!』と大まかな題材があり、1時間で洗剤の専門知識を織り交ぜた文章約400文字を書くという作業。他にも数個題材があるのだが、8時間勤務で全て違う題材の文章を作成していく。
さて、予備知識ゼロの状態で洗剤の事を打ち込んでいける人がどれだけいるのか。
ネットで調べてすぐに知識満載のページが見つければ勝ちではあるが、そんなにすぐ見つかるわけがない。それも前提として、洗剤に詳しい人が書きました風を装わないといけない。
ここまで察した人もいると思うが、サクラのライターである。
なので、大半が「(書いた本人はしたことはありませんが、)洗剤に〇〇の一手間をしたら、いつも使用している洗剤でも頑固汚れを退治できます。」と頭に書けない一言が入るものが大半だった。
自分はお世辞にも文章を書くスピードが早い人間ではない。
なので、あまり調べずに書いては上司に叱責を受けることが多かった。調べずに書くことで矛盾が起きるのは想定の範囲だが、題材によって書いてる人は違うということを読み手に思わせなければいけないので、一人称や文末の終わりなども変えなくてはいけない。
就業中は上司の叱責が怖かったこともあり考えなかったが、普通に知識がある人が読めが粗しかない文章である。当時は自分の他に2名のライターがいた。勿論、自分よりも書くスピードは早かったが、病むスピードも早かった。
半年ほど在籍したが、3名ほど人が変わったし、ある人は出社してからずっとトイレで過ごす事になっていた人もいた。
さて、自分よりスピードが早い人が病む要因の1つが上司の叱責。
テレフォンオペレーター業務もしている会社なので、隣の島からは電話に出れてない人への怒号が毎日聞こえてきた。
簡単に説明すると電話をかける人が【架電】。
電話に出る人を【受信】と言われている。
主にこの会社は【受信】を中心に業務を行っていた。
こちらは電話に出る作業はない分、約8時間人が怒られている声をBGMに文章を書くことになる。それも怒号が飛び交っているので、自分たちの上司も負けじと声を荒げて言うので社内は最悪の状態である。そんなところで競い合う仕事ではないのだが。
そして、勤務して数週間して気づいたのだ基本誰も「謝る」ということをしない。
まず正社員同士で謝ることをしない。なので、悪い悪くない関係なしで怒鳴り合いの言い合いが常日頃起こる。
謝るということをしないということは、逆のことが出来るのかと言ったら大きな声で言おう。出来るはずがない。
そんな仕事環境元でアルバイトが長続きする理由もなく、テレフォンオペレーターの人たちはライターよりも入れ替わりが激しかった。自分が覚えている範囲で最短退職は10分である。お手洗いに行ったその足で消えた。
今考えると、懸命な判断である。
勿論のことだが、正社員の離職率も高い。
まぁ、まともな退職方法をした人は自分が知っている中では一人もいない。
自分が辞めた理由は追々綴るとしてだが、当時の自分は短気なほうであった。どんなに頑張っても上司から言われる言葉は、怒号、罵声、人格否定とボイスレコーダー持っていたほうが良かったレベル。
そんな日々を過ごしているので、ストレスは蓄積されていく。
帰り道に携帯を道路に叩き落とそうと振り上げるほど、ストレスは貯まっていった。
この段階で辞めるのが正解だと思うだが、時給が異様によかった。
ブラックバイトあるあるの時給で止めようとする作戦にまんまと嵌っていた自分。
週5日、8.5時間勤務しているのに保険と年金加入なしの段階でブラックである。
今後も書くのだが、自分が働いていた会社は基本、保険、年金とは友達になってはいなかった。国民年金の年数は、多分読んでいる人が思っている以上に長い。
次の仕事探すにも、給与が時給であるのと平日は休みがとれなかったのもある。
ある日、いつも通り罵声を浴びながら仕事をしていた時、自分の中の何かが一箇所崩れた。
もうなんでもいいやと考えてしまったのだ。
なので、その日の最後。
上司に渡す文章の最後に憎しみ文を書いて保存をした。
さて、普通だったら次の日会社に行かずに消える選択を取るのが正しいと思うのだが、ドーパミンが出すぎていたのもあり何食わぬ顔で出社。もう今はそんなことする気もないけど。
そしたら、まさかの上司のほうが顔色が悪い。
今まで意気揚々とアルバイトたちに罵声を投げていた本人の顔色がおかしい。
答えとしては、上司の上司に罵声を浴びせられて耐えきれなかったそうだ。
こちらからしたら、おかしな話である。
幼い時に誰もが学ぶ「自分がされて嫌な事をお友達にしない」を学べなかった大人の図を目の当たりにした瞬間でもある。
この上司、上に言われ過ぎて落ちるところまで落ちてしまい、休職はできず自己都合退職になった。正社員なのに休職できないところがまたブラック。
仕事をしながら見ていたが、日に日に人がおかしくなっていくのをリアルタイムで見、屋上に向かいそうになったら嫌々ではあったが声をかけていた。
あと一歩で多分この世界から物理的に消えていたと思われる。

さて、自分が退職になった理由であるが、自分より先に辞めたライターが遠隔操作で社内のライティングデータを全削除した為、当時一緒に働いていた自分も含めてライターはクビがなった。どんだけ恨まれていたのか、これだけで分かるのと同時にデータを削除した人の信念も凄い。
会社のデータ削除によってこの方が訴えられたという話はその後聞くことはなかったので、会社自体していることが悪い事の認識はあったらしい。
分からずにしていたら、毎日訴えられていたことだろう。
こういう時だけ律儀なこの会社は、1ヶ月前に退職届にサインを書かされた。
一人ずつ部屋に呼ばれ、クビの話をされてサインの記入を要求された。自分の時は淡々と説明をされただけなのだが、一緒にクビにされてる人と話をしたら仕事中の態度を説教されたされたと聞かされた。他の人とも話をしたが、少しでも仕事中ネットで他の事を探したり、手洗い長いことがあった人にはクビ宣告と同時に説教もプラスされていた。
変なところで守っていた自分は、ただのクビ宣告を受けるだけとなった。
ただ、クビ宣告を受けている際に異様に人の顔を見ていたので、自分の粗を探していたかもしれない。
その前に上司に渡す書類に憎しみの文章を書いたことに対してはお咎めがなった。
上司もそれどころの精神状態ではなかったので、察するのと同時にその文章は消して保存をし直した。変なところで優しさを出してしまったけど、あの上司の状態を目の前で見ていてそのままに出来ることはできなかった。
もしかしたら、自分の言葉で上司が手摺りを超えたかもしれなかった。
上司はその後何も言わずにいつの間にか消え、その席には新しい上司が座っていた。
自分も残り1ヶ月。
クビ宣告をされたおかげで逆に冷静にはなった。
だが、平日休みが取れないため次の仕事先は見つけることはできなかったので、1ヶ月後にはニートになることは決定していた。
まぁ、この会社からすぐに新しい会社に行こうとは考えられなかった。と言うか、ちょっと休みたかった。
当時はまだ実家暮らしだったので、変な話、家なき子という道はなかったのがまだよかった。
今では無理な話である。
あと、他のブラックでもあったのだが、毎月人が辞めたり入ったりするだけでストレスが貯まる。そして、時間が経つのが遅く感じた。
忙しいのに1日を長く感じていたし、時間を見る回数が多かった。
出勤日最後には、清々しい顔で辞めることができたのと大きな声で挨拶をして会社を去った。

さて、クビという形で辞めたこの会社だが、それまで自己都合でしか退職をしてなかった自分には分からなかったのが、退職時に必要な書類を渡されずにいた。
どうして知ったかと言うと、ハローワークの近くで一緒にクビになった人にあったからだ。
その人は会社に書類提出のお願いをしたらしいのだが、書類がきたという話は聞いてない。
自分は自分でもう関わりたくないので連絡をせず、その数週間後に受けた会社に内定が決まったのでそのまま次の会社に移った。

この会社の現状ではあるが、まだ実在している。
ここまで人が辞めてはいるので、流石に社内に知り合いはもういないのが社名は知っているので調べることはできる。
辞めてすぐに社名は変更されていた。ブラック企業あるあるの社名を変更。
今も求人を募集している。悲しいことに転職活動をすると転職エージェントから必ずと言っていいほど1回は勧められる。
少し前にホームページを見たが、社長が会長になり、社長は知らない方が就任していた。そして、社員のインタビューには自分が働いていた時の正社員は誰一人もいなかった。
更に驚いたのが、会長になった社長のウィキペディアのページが存在したこと。
気になって、流し読みをしたところ自分が働いていた時の社名は抹消され、今の社名の会社を創設していることになっていた。
いくら払って抹消したのか気にはなるところだが、変に深入りするのも怖いのでそこで調べることはやめておいた。

再度書くが、求人は今でも募集されている。
間違えて応募した人が早く逃げるのを自分は願うことしかできない。

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