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直生
2016年6月10日 22:28
築四十年の市営団地。薄暗いエレベーターホールでエレベーターを待っていると、幼いころの思い出が蘇る。母の乗っているエレベーターを、息を切らしながら待つ私である。 この団地ができたのは、私が小学生になった年だ。この辺りで初めてのエレベーター付き集合住宅だった。完成と同時に私達家族も引っ越してきたので、ここは私の人生の拠点とも言える。 幼かった私にとってエレベーターはとても不思議な乗り物で、毎