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京のできごと

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2014年10月の記事一覧

#8 日本人による日本人のための国際映画祭

10月30日(木)

東京国際映画祭のキャッチコピーが批判されていますね。ぼくもあれはツイッターで松江哲明さんのツイートで知ったんですけど「ああ、これはへんだねえ」と思いました。それでいうとそれより前にぼくは京都国際映画祭のキャッチコピー「京都は、人を試す」がへんだなあっと思ってツイートしたんですけど、こっちはあんまり騒ぎになっていませんでした。そもそも注目されてないのかもしれませんが。

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#7 杖を抱えて跳べ

10月29日(水)

「ヘタの考え休むに似たり」という諺がありますね。ちなみに英語でも“Inadequate ideas are worse than none at all.”という表現があるようです。しょうもないアイデアはノーアイデアにも劣る、みたいな感じでしょうか。おもしろいなあと思うのは、日本の「ヘタの考え休むに似たり」はとくに最近ではどちらかというと「だから、考える前に動け」的な意味

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#6 ゆるいつながりの復権

10月28日(火)

ENJOYKYOTOの事務所は京都市内にあるとある5階建てビルの4階にあります。3階には映像の会社が、5階にはウェブの会社がそれぞれ入っていて、ご近所さんと言うことで仲良しで、夏なんかには屋上でビールを飲みながらお互い話をしたりもします。ところがそのビルは特殊な構造をしていて、エレベーターが4階には止まらないのです。

理由はよくわからないのですが、とにかくそうなってい

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#5 茶禅一味と禅茶一心

10月27日(月)

週末にENJOY KYOTO Isuue7の校了を迎えました。今回は「わびさび」という日本人にとっても難しくて抽象的な概念をテーマにしてみました。そこであらためて茶道や禅を勉強したり、お茶会に参加してみたり、取材を兼ねて茶人や禅僧の方にお話を伺ったりしていくなかで、おもしろい発見をしました。それは、その道を究めた人のほとんどが口をそろえて「大事なのは型じゃない」っていうん

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sabbath

10月26日(日)

日曜日は日記もお休みです。

それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!

#4「無視できない」って思う瞬間はいつ?

10月25日(土)

京都にはチャーミングチャーハンという変わった名前の中華屋さんがあります。そこはすべてのメニューにチャーハンがついてくるセットがあることで有名で、チャーハンにもチャーハンがついてきます。チャーハン大盛りではなくチャーハンチャーハンつきなんです。そのお店の前を何気なくいつもの感じで通り過ぎようとして、ふといつもと違うことに気づきました。

なんと「英語のメニューがあります」

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#3 京都の簾屋さんの店先でワシントンに住む女性と出会う確率について

10月24日(金)

先日とある取材をしようと、とある老舗の簾屋さんに向かいました。お店についてすこし時間が早かったのでお店の前でほかのスタッフの到着を待っていると、外国人観光客とみえるおそらく60代から70代くらいの品のいい白人女性がやってきて、その簾のお店のなかを熱心に覗き込んでいます。なかでは職人さんが一所懸命、竹を編んで簾づくりに勤しんでいました。

しばしあって、ぼくの方から声をかけてみ

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#2 mocaさんと

10月23日(木)

きのうの夕方、ENJOY KYOTOのオフィスに、ISSUE6で紹介させていただいたmocaさんが遊びに来られました。今日の深夜に放送される「musicるTV」に出演されるということもあり、その取材のときのお話だったりとか、あとはまあ当然ながら音楽の話になって作曲の方法だったりとか、いまの音楽シーンがどうとか、そういう話をしました。

ぼくらはメディアであり、その主たる

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#1 時代祭

10月22日(水)

今日、京都では、時代祭が行なわれました。時代祭というのは意外に歴史が浅くて1895年からですから、ようやく120年ほど。それでも長いといえば長いんですけど、祇園祭の1100年、葵祭の1400年に比べればまだまだニキビ顔の若造といった感じでしょうか。

時代祭は都が京都から東京に移されてから20年位たったとき、平安神宮が創建され、その祝祭として遷都以前の京都の風俗を遡る時代行列

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