#8 日本人による日本人のための国際映画祭

10月30日(木) 

 東京国際映画祭のキャッチコピーが批判されていますね。ぼくもあれはツイッターで松江哲明さんのツイートで知ったんですけど「ああ、これはへんだねえ」と思いました。それでいうとそれより前にぼくは京都国際映画祭のキャッチコピー「京都は、人を試す」がへんだなあっと思ってツイートしたんですけど、こっちはあんまり騒ぎになっていませんでした。そもそも注目されてないのかもしれませんが。 

京都国際映画祭は国際映画祭と言いながら、上映作品も受賞作品も俳優もそのほとんどが日本映画であり、日本人俳優でした。あれ?と思って、日本で開く映画祭で日本映画を上映して日本人俳優を表彰してって、これどこが国際映画祭なんだろう?と思いました。なんとゆうか、それと同じ考え方が東京国際映画祭のキャッチコピーにも反映されているんだろうなあと思います。国際映画祭といいながらまったく国際的な視野に立っていなんですね。日本のことしか見ていないし、外国人にとってあまり興味がないことをただただ日本人目線で発信して、それを観た日本人が大騒ぎして、日本の会社だけが儲かるみたいな構図ですね。

こういうことはこれに限らずたくさんあると思います。映画祭でも新商品でも、ウェブサービスでもゲームでも。結局はそれを観たり買ったりプレイしたりする側、つまりお客さんの求めているものを提供しないと意味がないと思うんですよ。国際映画祭ということであるなら、やっぱりもっと世界中の映画を上映して、世界中の映画人を招待して、世界中から来た観光客が参加して、各国にその話題を持ち帰ってもらう。そうやってほんとうの意味で国際的な映画祭に育てていくことが大事だと思うんですよ。

 その結果、もしかしたら本当にカンヌやベルリンに匹敵する国際映画祭になるかもしれないし、そうなったら「儲け」だってワールドクラスになって、いま以上に潤うと思うんです。そこを、めざしてほしいなあ。今日はそんな話を、とある人としてきます。

 それではみなさん今日もお元気で。I hope you enjoy Kyoto!  

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