Tr.04 Jazzミュージシャンのイメージは?
あなたがが考えるJazzミュージシャンのイメージってどんなのですか?
1. 酒飲みでアウトロー
2. 頭のよいインテリ
3. おしゃれで大人な雰囲気
4. 真面目で内省的 etc...
ざっとこんな感じでしょうか?
1. 酒飲みでアウトロー?
Jazzミュージシャンは飲まない人も多いです。
酔っ払っていい演奏なんてできないですからね。それと自分の楽器を車で持ち込むことが多いからかもしれません
昔はジャズはアウトローの音楽というイメージがあったかもしれません。
学生時代に師事したドラムの先生から「ボーイ(師匠について周る雑用 兼 弟子)時代に、キャバレーのステージ上でブラックアウトした師匠をステージから引きづり落としたことがある」というエピソードを聞いたことがありますが、昔のことです。
今日の日本においてジャズ・バーやジャズ喫茶ではアンダーグラウンドなことは何もないと言えると思います。タバコだって禁煙・分煙のところも多いですよ。
2. 頭のよいインテリ?
Jazzを演奏する方は高学歴な方が多いような気がします。
* セミプロの中にも「本業は歯医者」です。
* ジャズ教室に通っている方が「数学の教師」です。など
頭がいいといっても、IT会社の社長です、商社の営業担当です、みたいな方はいないかな。
どちらかというと技術職/専門職の方がJazzにハマるのかもしれないですね。
「ドラムスの彼は歯医者で、だからブラシの使い方が上手なんですよ」という鉄板ネタを笑えるようになったらあなたも立派なジャズ通です!
3. おしゃれで大人な雰囲気?
やはり女性の方はおしゃれな方が多いと思います。
ヴォーカルはライブでドレスを着る方も大勢いらっしゃいます。
ボサノバをギターで弾き語りをする方は雰囲気が大人っぽいです。
一方で男性ミュージシャンは無頓着な人が多いかも。
「ライブの衣装?スーツ着とけばいいんでしょ?」的な。
4. 真面目で内省的?
音楽にたいしてストイックな方はおおいと思います。
僕のバンド仲間のベース弾きは「ジャズを通して日本人の音楽的アイデンティティを探求したい」と言ってました。
ジョン・コルトレーンの内省的な、あまりに内省的な音楽
今回は「4. 真面目で内省的」なミュージシャン筆頭であるジョン・コルトレーンの名演を聞いてもらいたい。
もともとはミュージカル「サウンドオブミュージック」の劇中歌だ。
可愛らしいメロディに、ヒロインのユーモアあふれる歌い方。
聞くだけで幸せな気持ちになれるこの曲ですが、ジョンが演奏すると全く違う音楽になる。
13:45の長い曲なので飽きたら止めちゃっていいです。(4分くらいでお腹いっぱいになると思う)
深くどこまでも自分の中に潜る音楽。
My Favorite Thingsという曲はきっかけでしかなく、全編を通じたジョンの自己表現だ。
この良さは今の皆さんにはわからないかもしれない。
僕も最初にこのアルバムを聞いたときは途中で投げ出した。
それからしばらく他の演奏を聞くようにした。時には自分でこの曲を演奏してみた。
そして、数年後にこの演奏を改めて聞いた時にようやく「ああ、いいな」と思えた。
もしあなたも数年後にこの文章を思い出し、再度聞いてもらえたら幸いである。
土岐麻子が僕達にくれる雨上がりの午後
ジョンさんのおかげで、今日はもうお腹いっぱいだろう。
もう一曲は「3. おしゃれで大人な雰囲気」の土岐麻子さんの演奏を紹介する。
どうか癒やされてほしい。
土岐さんの歌声は可愛すぎないところがよい。
いや可愛いのは間違いないが、必要以上に媚びないというか、凛とした表情が常にある。
そのバランスがたまらなくよい
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