Tr.10 ジャズマン自身の多様性
本連載では同じ曲を別のプレーヤによる演奏の違いを聴き比べてきた。
実は同じミュージシャンでも、時期やメンバ編成あるいはその場の雰囲気によって全く別の演奏になることがある。
それもジャズの魅力だ。
ルパン三世のテーマでおなじみの大野雄二の演奏を聴き比べて見よう。
銭形マーチ(Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends)
日本が誇るジャズ・ミュージシャンの大野雄二が若手実力者を率いたルパンティックファイブというバンド。
このアルバムはルパン三世のテーマだけでなく、炎の宝物やサンバテンペラーなどが本当に素晴らしい。
今回はみんなが大好きな銭形警部のテーマ曲を聴き比べて見よう。
否が応でも期待の高まる前奏から1:06でのテーマの入り。
かっこいい。銭形警部が花道から登場です!って感じでしょうか。
思わず「とっつぁん!」コールがでてしまう。
ソロも各人たっぷり聞かせます。
前奏、トランペット、サックス、サックス?、トロンボーン、ドラムス、間奏、後テーマといったフルセットを楽しむことができる。
銭形ロック(大野雄二トリオ)
一方はピアノ・トリオ(ピアノ、ベース、ドラム)での演奏。
(ベースによるテーマ演奏がかっこいい!)
本当に同じ曲って思ってしまいますよね。
おまけ
ちょうどこの記事を書いているときにルパン三世の原作者モンキー・パンチ氏の訃報が届いた。
それをきっかけに原作と映画アニメのルパン像の乖離についてtwitterなどで話題になっていたような気がする。
ルパンだけでなく、銭形のイメージって見た作品によって変わりますよね。映画アニメのコミックリリーフ的な銭形も好きだが、原作の銭形は超優秀かつ超かっこいいだったような。
今回紹介した銭形マーチはいろいろなアレンジが発表されている。My Best 銭形のテーマを見つけるもの楽しいかもしれない
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