Tr.09 クラシック曲だってJazzyに
Jazz vs Classic !?(どちらも好きですよ)
Jazzとクラシックは相反する音楽だと誤解されている方がいるかもしれない。例えば、Jazzミュージシャンのテクニックはクラシック奏者に劣る、とかクラシック愛好家はJazzを不協和音に感じる、など。
そんな分けはレッテルでしかなく、私達は音楽を隔てなく楽しめばいい。
そもそもジャズとクラシックの融合は古くから行われている。
・マイルス・デイビスとビル・エバンスはクラシックの教会旋律を取り入れたモード・ジャズを確立した
・チック・コリアは「アランフェス協奏曲」から着想を受けた「スペイン」を作曲した
・ジョージ・ガーシュウィンはオーケストラで演奏するジャズ曲「ラプソディインブルー」を作曲した
・カプースチンはジャズの技法を取り入れたクラシック曲を多数発表している
・フリードリッヒ・グルダは昼はコンサートホールでモーツァルトを弾き、夜はナイトクラブでジャズを演奏した
・ヨーロピアン・ジャズ・トリオはクラシック曲をジャズ化したアルバムで日本でブームになった
今回はクラシックの曲をジャズ化したというわかりやすい例を紹介しよう。
韃靼人の踊り(オペラ イーゴリ公より)
ロシアの作曲家ボロディンが作曲したオペラ『イーゴリ公』の第2幕の曲。
ぜひとも合唱付きの演奏で聞いてほしい。比較のために0:48-2:31の天国的に美しい旋律の主題を覚えてほしい。
ストレンジャー・イン・パラダイス(スティーブ・キューン)
韃靼人の踊りはポピュラー音楽へ編曲されていることでも有名だ。
その中でもミュージカル『キスメット』で使われたストレンジャー・イン・パラダイスが有名である。
それを見事なまでにジャズ化したスティーブ・キューンのトリオ演奏を聞いてみよう。
後テーマが明確に表れることなくサラリと終わるのがたまらなくよい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?