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女性用ジーンズの発展

KENZOです。

前回、アメリカ経済が大恐慌時代に突入したなか、
大成功をおさめた「デュード・ランチ」について
解説しました。

このデュード・ランチは、
西海岸の牧場の新たな事業と
ファッションとしてジーンズが
発展することになりました。

さらにデュード・ランチは
女性のジーンズファッションにも
大きな影響を与えたのです。

これまでジーンズは
作業着としての価値でしたが、
ここからのジーンズには
ファッションとしての価値が付加されたのです。

ファッションとしてのジーンズは
デュード・ランチに訪れる女性にも
必要なアイテムでした。

女性がジーンズを穿くようになったのは
デュード・ランチがきっかけだったのです。

ジーンズが女性ファッションへ進出することは
ジーンズメーカーにとっては嬉しいことでした。

男性と同じデザインで
女性用のジーンズを作ることができたからです。

デュードランチ以前は、
女性のパンツの開閉口が
サイドにありました。

当時の女性には前びらきのパンツは
受け入れられておらず
男性用と女性用で異なる型が
必要だったのです。

作業着としてのジーンズ
その地位を確立したリーバイスも
1935年に701という
女性用ジーンズを展開しました。

デュードランチによって、
女性用ジーンズが一般的にも
普及していくと思われましたが、
なかなか浸透していきませんでした。

ファッションとしての価値を見出したとしても
やはり、作業着としての印象が強かったのです。

女性にとっては、
西部劇を再現するための
デュード・ランチのための
衣装に過ぎなかったのでした。

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