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死について考えよう

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#60 そして僕らは情報になる

*これは「#59永遠に生きることは罰」の続きです。

無限と有限

どうやら、わたしたちにとって永遠(無限)は魅力的なものではないようだ。

たとえばあなたが大好きなエルメスのバックを無限にあげましょうといわれ、毎日1個のエルメスのバックが届く。但し全く同じ色の同じ型のバックだ。しかも、このバックはあなただけのもので他のものに取り換えることもできないし売ることもできない。あなた専用のためだ。

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#59 永遠を生きることは罰(2)

*これは#58死について考えよう(1)のつづきです。

死はなぜ良くないのか

人が死ぬ境界線は先に述べたように、自我によって身体を動かすことのできなくなり、永遠に自我が回復することのない状態だとわかった。

では、死はなぜ良くないのだろうか。

そこには三つある。

第一に、 絶対的に良くない。

死はこの世の生きている人が誰もがいずれ経験するが、経験した人がいないため、本質的に良くないものだと

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#58 死について考えよう(1)

人は誰もがいずれは死ぬ。

この事実を老若男女問わず知っているが、わかっている人は少ない。どんな聖人も悪人も、わたしを含む凡人も、死と向き合うことはおそろしいはずだ。それは、水面に映る自分に近づくと、覗き込めば覗き込むほど水面に顔が近くなり吞み込まれてしまいそうな衝動にかられるためだ。

そのため、漠然と死を意識し、いずれは死ぬが、まだ死なないだろうという曖昧な解を腰からぶら下げ、多くの人は生きて

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