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デッドリフトはそれほど偉大ではない

私の愛するデッドリフトを一刀両断する内容となっていますので、多少精神的なダメージを受けますが、是非最後までお楽しみ下さい。今日の動画はクリスチャン・ティボーのネット記事を参考に作成しております。いきなり辛辣な内容ですので、こころして聞いてください。それでは内容に入っていきたいと思います。

はじめに

デッドリフトはそこまで筋肉量が多くなくても、非常に大きな重量を扱える種目です。それがトレーニーの多くがデッドリフトを愛する理由です。ベンチプレスやスクワットではそこまでの重量が扱えないのに、デッドリフトだけはびっくりするような高重量を扱う人は多く、それをインスタやTwitterなどあちこちに投稿します。またそれを見たインスタトレーニーやTwitterトレーニーたちは「それなら私も」とマウントをとるために高重量デッドリフトの投稿をするようになり、いつしか最高に人気のあるSNSの自己満足種目の代表になりました。デッドリフトは体の強さを測るのにはとても良い種目です。パワーリフティングの選手にはもちろん必須の種目です。しかし、純粋に筋肉を作っていくための種目としてはけして優れた種目ではありません。特にアスリートにとってはメリットよりもデメリットの方が多くあります。
デッドリフトは多くの人が考えているほど素晴らしい種目ではありません。
詳しく見ていきましょう

Ineffective Muscle Targeting

デッドリフトは誰もが最大の重量を扱える種目です。しかしそれがデッドリフトをダメな種目にしています。それはどういう意味か?大きな重量を扱えるのであれば、大きな成長が得られるのではないか?より多くのウエイトを扱えるというのは、より多くの筋群が関与しているためです。それは悪い事なのか?あまりに多くの筋群が動員されてしまうため、個別の筋群にはスクワットなどで得られるほどの刺激を与える事ができません。またデッドリフトでは、負荷のかかった状態での伸展動作が殆どありません。これが非常に重要なポイントです。フルスクワットを行うと四頭筋と大殿筋が完全にストレッチされます。またベンチプレスでは、大胸筋と三角筋前部が完全にストレッチされ、クローズグリップベンチでは三頭筋に完全なストレッチをかける事ができます。適切なチンニングをおこなうと負荷がかかった状態で広背筋が完全に引きのばされます。デッドリフトでは僧帽筋だけがストレッチされ収縮はしません。ハムストリングと大殿筋はややストレッチがかかりますが、完璧にではありません。なぜそれが重要なのか?負荷のかかった状態での伸展動作が最も強い成長刺激の一つだからです。デッドリフトはこの原理をうまく利用して、ウエイトを持ち上げます。しかしその正確なフォームは筋肉に対しては、最適な成長刺激を与えるものではありません。
ルーマニアンデッドリフトはハムストリングと大殿筋を完全にストレッチするのでより優れた筋肥大の種目です。デッドリフトに比べて扱える重量は落ちますが、しっかりと対象部位に効かせられるので、より筋肥大に有効です。対象部位をしっかりと狙えるからと言ってアイソレーション種目がコンパウンド種目より優れているとは言いません。筋肉にかかる全体的な負荷は重要です。最適な種目選択により、より大きな負荷をかけながら対象部位をしっかりストレッチすることができます。

Poor Eccentric Control

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