ヴィパッサナー瞑想10日間コースで麻酔ナシの心の大手術をしてきた①~参加するまでのハナシ~
今年の5月末から6月の頭にかけてヴィパッサナー瞑想10日間コースに参加してきました。
ずっと前から行くことは決めていたけれど家族の反対やコロナ禍や都合が合わないなどでいつの間にか4年が過ぎていました。
けれどきっと今が自分にとってベストなタイミングだったのだと思います。
わたし以外にもたくさんの方がそれぞれの視点でヴィパッサナー瞑想コースについて書かれていますがここではヴィパッサナー瞑想の教えの内容についてではなくヴィパッサナー瞑想やコースの概要、コース中のわたしの体験や感想を中心に書いていきます。
教えの中身を知りたい人は実際に参加して体感してほしいです。
【ヴィパッサナー瞑想とは】
ヴィパッサナー瞑想とはインドの古い瞑想法で仏陀も実践し人々に広めていったものが現在も伝えられています。
瞑想とひとくちにいっても宗教的な祈りや刺激、睡眠、イメージなどを用いるものなど色々ありますがヴィパッサナー瞑想は呼吸と感覚を使います。
どの宗教にも属さずヨガとも異なります。
諸外国の多くの人々は何かしらの宗教を信仰しているので自分が信仰している神とヴィパッサナー瞑想の教えの間で悩む人が多いようですが無宗教で何なら宗教と距離をとりがちな日本人には受け入れやすいのではないかと思いました。
【ヴィパッサナー瞑想コースの概要】
瞑想センターは世界中にあり、日本には千葉と京都の2か所にあります。
1日だけのコースや子ども向けのものから10日間~30日間のコースもありますが初めての長期のコースの参加は10日間からです。
参加費はなく、すべてが寄付で賄われています。
施設費、食費、水道光熱費はもちろんスタッフ(奉仕者)や指導者も無償でサポートしてくれているのです。
コースは誰でも参加することができますが期間中は以下を厳守することを何度も確認され誓約します。
●会話、アイコンタクト、ジェスチャー、筆談など生徒間のコミュニケーションは一切禁止
●スマホなどの通信機器は没収、外部との連絡禁止
●運動、読書、絵や文字を書くこと、歌、踊り、お祈り、もちろんヨガも禁止。
●午後は食事を摂らない(初回の生徒は夕方にフルーツがもらえました)
●たばこ、お酒、薬物禁止
●コース期間の途中で抜けたり帰ったりせず最後までセンターに留まる
など・・・他にも細かいことなど何かと制約の多い生活規範の中で過ごします。
【コースの申し込み方と注意点】
申し込みはホームページからコースの日程を選んでエントリーします。
コースの受付開始は開始日2か月前の22時から。
エントリーする人はここで気を付けていただきたいことがあって
一瞬でキャンセル待ちになります!!
ちなみにわたしは22時の申し込みが始まった瞬間にページに入り、真面目にコースの規約をしっかり読んで入力しエントリーが完了したのが22時13分くらい。
・・・キャンセル待ちでした
こんなこと書いていいのかわかりませんが、不安なら事前にホームページなどで確認できるしどうせ後で何度も確認させられるのでエントリーの際は規約は読み飛ばして急いで申し込みすることをオススメします。
キャンセル待ちできますが、やはりギリギリにならないとキャンセルも出にくいです。
わたしも諦めかけていた1週間前に空きの連絡が来ました。
わたしが参加した5月下旬のコースはおそらくベストシーズン。
少し寒い日もありましたが晴れの日はとても気持ちよかったし虫も比較的少なくとても過ごしやすかったです。
暑い寒いがニガデな人は季節も考慮された方がいいと思います。
意気込んでエントリーしたものの前日くらいから結構怖気づいていました。
当時すぐに取り掛からないといけない問題が山積みで、本当なら12日間も休みを取ってコースに参加している場合ではないと思っていたのです。
が、最終日に他の生徒さんの話をきいてみると「取引先から12日も休むのであれば契約を解消すると言われ一旦契約している事業をすべて終わらせて来た」「仕事辞めて来たんで今日から無職です」「家を引き払って来たので帰る場所をこれから探す」「これ終わったら婚約者と別れ話してきます」っていうツワモノばかりで自分の抱えているものがちっぽけに感じました。笑
何か自分の中でけじめをつけたりリスタートさせようと思って来ている人が多かったように思います。
そして初めて携帯電話を手にした日からウン十年、この日まで10日間以上スマホや携帯を触らなかった日なんて一度もなかったし、顔を合わせている人と一切コミュニケーションを取らなかったことも、完全に他人の施しで生活することも初めての経験でした。
なぜこんなことまでする必要があるのかは実際に体験することで規範のひとつひとつの意図と重要性が明確にわかりました。
瞑想を学びたいということももちろんですが、今の自分の生活でこのような環境に身を置くことは不可能です。
このような環境だからこそ気づけたことや得られたものがたくさんありました。
ですから少しでも興味がある人にはちょっと無理してでも参加してみてほしいと思います。
次項からは実際にコースに参加した時のことを書いていきます。
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