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悪性リンパ腫の闘病生活の記し⑥

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私の闘病記の第六弾です。
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#自分

〜『今』は『過去』と『未来』を繋ぐだけなのか?〜

前回の記事から1週間後に、帯状疱疹含めて体調の報告に病院に行く。 投薬の甲斐もあり、比較的穏やかな体調のもと病院での診察を受ける。結果としては予想通り『悪くない結果』という判断がされ、毎週通っていた病院が2週間に一度に変更される。 より良い形に向かっている…風に見えなくもないが、実際の自分の身体を自分の判断で検証してみると、心配事も多少は残るものである。 …私の身体はどうなるのであろうか。 ▼ 現状について簡単に悪性リンパ腫の再発については、過去にも記載している通りで

~移植と昏睡⑤~

前回の続きになります。 ▼ 現在の体調リハビリや投薬のおかげで、現在はある程度人並みの生活が送れていると感じています。 もちろんベッドで寝ている時間はとてつもなく長いですが、それ以外は比較的問題ないと言ってもいいんではないでしょうか。 副作用として腹痛や吐き気などといった細やかな症状が起きることは時々ありますが、病院の中にいるのである程度即時に薬で対処できるというのが「退院していない」僅かながら有益なポイントかと思われます。 ▼ 食事一番困っているのは食事です。病院食

~移植と昏睡④~

前回の続きになります。 私が昏睡していた数週間については、あまり情報が正直ありませんでした。 私が知りたがろうとしなかったというのもありますし、ICU担当の看護師と病棟担当の看護師が違うというところもあったのかもしれません。 「医師に聞けばいい」と思われるかもしれませんが、医師の方と接するのは 回診の時のみであまり深い話をすることができなかったという事実もあります。 ただ、自分がリハビリや 食事など退院に向けて努力をしていく中で、どうしても気になったのは『昏睡時の私と

~移植と昏睡②~

前回の続きになります。 ▼ 目覚め7月上旬、私は目覚めました。 その様子を見てバタつく医師や看護師の姿が印象的でした。 そんな言葉を矢継ぎ早にかけられました。正直何が起きたのか、全く自分の頭では理解できませんでした…。 ひと通りのバタバタが終わって、自分の身体を確認した時に声を失いました。まぁ正しくは声はでなかったんですが…。 もはや私の知る状態では無くなっていました。一体何が起きて、この様なことになったんだろうか見当もつきません。 ただ、医師や看護師の方が「良か