Noa Kobayashi

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最近の記事

茨城と栃木のケンポクを訪ねて/神奈川県大井町のリサーチと横浜市で「クリエイティヴ・ダンディー」を迎えたセッション

1月18日。初日は茨城県北茨城市と常陸太田市と大子町をまわる。桃源郷芸術祭2020のアーティストや、新規就農した自然農農家のお話などを足早なれどたっぷり聞いた。「大子温泉保養センター 森林の温泉 もりのいでゆ」の湯舟にはりんごが浮いており、たった一時間ながらサウナとかけ流しの水風呂でととのった。次はもっとゆっくり入りたい。夜は茨城県大子町のゲストハウスLaharに宿泊。吊るし切りしたアンコウのどぶ汁(特濃の雑炊が激ウマ)を持ち込んだ地酒とハンドメイドのIPA樽で流し込んで満腹

    • 「やったもん勝ちベンチャー」から「表現の自由」を考えるまでの距離

      1月16日。YOXOイノベーションスクールのオープニングでは伊藤羊一さんからのさらなるエール。「ひとまずやる。そして振り返り、繰り替えす。」が基本。定員30人を大きく超えて80人以上が参加。私のビジネスのアテはまだ無いけれど、私の横浜を掘り下げる愛は爆発寸前で、あちこちを積極的に横断する交流や学習が今とても楽しい。今まではサブカルチャーに特化していたが、昨年からアートやベンチャーにも食指が動き、コミュニティ創出についても再定義や再編成の時期に来ている。スクール参加者の自己紹介

      • 伊勢佐木町や曙町の古本屋など

        1月13日。今年から並走するTinysにて「まち全体を一つの図書館に/Okanoge 寄合いVol.2」に午後は参加。若い参加者たちとのディスカッションは久しぶりで、頭をチューニング。大谷翔平選手も活用したマンダラート法を使ったワークショップ。「理想の図書館」を求めて若い参加者たちとディスカッション。図書館を「公共」としてどこまで深く考えられているのか見つめ直すなど。終了後はふらっと古書店がひしめきあっている伊勢佐木町・曙町エリアへ出かけた。10年間で新しい店もオープンしたが

        • オランダ教育講演会に参加して

          1月11日。10日ほど前だが日記メモがてら書いておく。 一昨年くらいから難民支援やアートへの関心からオランダに関するプロジェクトや人に出会う機会が高まっている。SHIBAURA HOUSEではオランダ王国大使館が後援するnl/minatoもその一つだが、この日はオランダ教育後援会だった。多様な教育を提供するオランダ教育には日本からも注目が集まっている。オランダの教育は憲法23条で「設立の自由」「理念の自由」(宗教教育などが可能)「教育方法の自由」が保障されている。小学校は公

        茨城と栃木のケンポクを訪ねて/神奈川県大井町のリサーチと横浜市で「クリエイティヴ・ダンディー」を迎えたセッション

          年末年始の覚え書き

          川崎大師は全国で2番目の人数が集まる初詣スポットということで、近所なのに人混みを避けたいと思って初詣ならぬ年末詣でに。ざっくりと冬至をすぎたあたりから大晦日までに詣でることを「年末詣で」というそうで、ご利益が高いらしいです。またの名は「お礼参り」で言葉としては違う使われかたをしていますがこちらの方が一般的です。かなまら祭でおなじみの若宮八幡宮にもお参りして、風が強く冷たく吹き荒れていたのに耐えきれずそそくさと帰宅。元日は近所のブックオフセールに外に出た。ついでにイトーヨーカド

          年末年始の覚え書き

          ホンヤノニカイの会

          今朝、三輪舎の中岡さんが思いつきで呼びかけたホンヤノニカイ(妙蓮寺)での忘年会におじゃま。15時から始まっており、私は今年度ラストのスタジオ勤務を終えて18時半すぎに到着。こういうとき白楽は隣なのでありがたい。昼間からはじめる忘年会は最高で、終わりも早いし、途中抜けもありだし、酒を飲まなくてよいから、金もかからない。日経MJにも「オフィス飲み」の記事が載っていたけど、メリットだらけだからみんなやればいいのに。ホストは大変だけど…。 神奈川区菅田町にCAFE KURIKIN

          ホンヤノニカイの会

          東横線跡地の公共についての覚え書き

          仕事帰りに東横線跡地社会実験第二弾「こたつでシネマ」にラスト1時間に間に合って参加した。NHK「ニャッキ!」やガーデンベアの生みの親でもある伊藤有壱監督の短編アニメーション「ハーバーテイル」を寒空の中で鑑賞。のちトーク。 私の東横線桜木町駅の記憶はグラフティがずらりと並んだ壁と、桜木町駅改札跡地で開催されたKAMONE SOUND SYSTEM(赤レンガ休憩棟でluv co.というパーティーをやっていた)によるレイブパーティーの多幸感です。廃駅になりたてほやほやの駅看板や案

          東横線跡地の公共についての覚え書き

          ワークショップはみんなのもの/ローカルメディアコンパス

          19日の午前中にお誘いを受け「ローカルメディアコンパス」の体験会に参加しました。横浜のNPO法人森ノオトさんによるこちらの制作資金のクラウドファンディングは本日が最終日。私も先ほど支援を済ませました。 ローカルメディアから発信され、対話のゲームを通じてメディアリテラシーや日常の疑問、社会課題解決のヒントをもらえるアイテムを用意するという発想はとても容易かつ身近に感じられたのでサポートしたくなった。カードに書かれたエピソードの集積が肝。 12月20日23時59分59秒ま

          ワークショップはみんなのもの/ローカルメディアコンパス

          ドイツから日本に旅したスープ/ポート・ジャーニー・プロジェクト

          昨晩はみなとみらいの象の鼻テラスで「スナックゾウノハナ vol.29」に初参加。イベント概要ページに書かれた「鶴見」というキーワードに引っかかって、何も知らずにそそくさと訪ねたら知人もいて、お酒やごはんもいただきとても暖かいセッションだった。今回の趣旨である「ポート・ジャーニー・プロジェクト」は以前から何となくは耳にしていた。港湾都市計画の研究者やアーティスト、グラフィック・デザイナーなどが諸外国から集まり、鶴見でリサーチや交流を重ねて、2021年3月に鶴見線沿線を舞台にした

          ドイツから日本に旅したスープ/ポート・ジャーニー・プロジェクト

          商店街のレジリエンス/中島中盛会

          8月の中島八幡宮例大祭で神輿を担がせてもらってから3度目のとり幸。年内中にチャキチャキの姐さんにご挨拶が出来てよかった。とり幸は常連客のご縁で担ぎ手があちこちから集まり、半纏や神輿會「とり幸睦」まで作ってしまった異色の居酒屋だ。店内には池があり、焼鳥や刺身が絶品。小腹がすいたら歩いて通える行きつけの店の一つとして馴染みつつある。 とり幸のある中島中盛会は残念ながら来年3月で商店会の解散が決まっている。7月の七夕は盛況だった。「役員のなり手不足」は組織あるある。新たなプラット

          商店街のレジリエンス/中島中盛会

          こいしどう書店オープニングパーティー

          妙蓮寺の本屋さん「石堂書店」のはす向かいにある「こいしどう書店」のリニューアル・オープニングパーティーに参加しました。オープンスペースやギャラリーなどに?これから利用されていくワクワクがとても眩しいです。 リノベーションや運営に必要な資金をクラウドファンディングで集めていたので僅かばかりサポートをしたお礼のパーティーでは石堂書店の石堂さん、三輪舎の中岡さん、住まいの松栄の酒井さんのトークショーのあと、コワーキングスペースになる書店の二階「ホンヤノニカイ」、売場改善ホヤホヤの

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          かわさきパンマルシェ 2019

          昨年に続いて開催された「かわさきパンマルシェ2019」。自宅から徒歩10分ちょいの場所にある川崎競馬場の芝生広場に約50店舗ほどがあつまり、パン、パンのお供(ジャムやソーセージなど)、焼菓子、キッチンカーと4つのブースからなる展開で、グレイテスト・ヒッツ・コンピレーション感が満載の夢のような数時間でした。 パンや焼菓子の品質保持期限も忘れて買い込んでしまい来週はパン生活です。12月15日までnetflixで放映されている「赤毛のアン」(高畑勲×宮崎駿×近藤喜文× 井岡雅宏ら

          かわさきパンマルシェ 2019

          高橋健太郎写真展 赤い帽子/受け身の歴史の記憶を保ち闘いを背負う

          高橋健太郎写真展「赤い帽子」。戦前に治安維持法違反容疑で教師や教え子が逮捕された「生活図画事件」。存命の97歳と98歳の日常を撮ったドキュメンタリー。今でも毎年、治安維持法国家賠償要求同盟の院内集会や請願に、生活図画事件の弾圧被害者である菱谷さんや松本さんは今も参加している。 生活図画事件は終わっていない。国家による弾圧への謝罪や賠償、償いな法整備は未だ為されていない。このドキュメントはレンズを向ける高橋健太郎の問題であり、私たちの問題でもある。共謀罪、秘密保護法、徴用工訴

          高橋健太郎写真展 赤い帽子/受け身の歴史の記憶を保ち闘いを背負う

          映画ノート|アラジン

          川崎チネチッタで「アラジン」のレイトショー。画面情報いっぱいのディズニー・ワールド・ヒップホップ・ミュージカルに陶酔し、お腹いっぱいの大満足。フェアリーテイル(おとぎ話)のパターナリズムの中に王女ジャスミンのフェミニズム、アラジンの出自とその嘘の葛藤、ランプの精のファニーさを盛り込むにはあと1時間くらいあっても良かったかもしれない。82点。 フェミニズムやポリティカル・コレクトネスに配慮がウザいという声が大きいが、そもそもディズニーはフェアリーテイル(おとぎ話)なのだから君

          映画ノート|アラジン

          フリーでいたい人のための暦と場

          なぎ食堂の小田さんが雑誌『スペクテイター』のインタビューで「コミュニティに入らなくてもなんとかやってける方法」とか「自分に会いに店に来る人はひとりもいなくていい」って言ってて、腑に落ちた。コミュニティやムラでそれなりに渡り歩けてしまう私ですら、ムラの空気に疲れるときはあるから分かりみがある。「つながり」や「コミュニティ」が必要とされるときもあるけど、基本的にはフリーでいたい人のための方法論を、個人や民間で「公共」を実践している人たちは持っている。町は生き物。人も生き物。私設公

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          ゴードン・マッタ=クラーク展

          国立近代美術館にてゴードン・マッタ=クラーク展。大評判通りの刺激をそのまま受けていいところと、私には馴染めない疑問もあった。でもその批判的な「差異」ですら、大きな文脈での理解には「カウンター」として機能する。大学では建築を学び、そしてパリに留学してフランス文学を学んだGMC。60年代の「ランド・アート -Earthworks-」を継承しつつも、脱構築した彼のアート表現は「建てない建築家」の詩だった。建築や都市デザインの文脈では彼の「アナ―キテクチャ」が、赤瀬川源平の「トマソン

          ゴードン・マッタ=クラーク展