ドイツから日本に旅したスープ/ポート・ジャーニー・プロジェクト

昨晩はみなとみらいの象の鼻テラスで「スナックゾウノハナ vol.29」に初参加。イベント概要ページに書かれた「鶴見」というキーワードに引っかかって、何も知らずにそそくさと訪ねたら知人もいて、お酒やごはんもいただきとても暖かいセッションだった。今回の趣旨である「ポート・ジャーニー・プロジェクト」は以前から何となくは耳にしていた。港湾都市計画の研究者やアーティスト、グラフィック・デザイナーなどが諸外国から集まり、鶴見でリサーチや交流を重ねて、2021年3月に鶴見線沿線を舞台にしたアート・プロジェクトがはじまるという。

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私の住む川崎臨海部とは第一京浜(国道15号)もしくは産業道路で地続きなのが鶴見線沿線臨海部との因縁。行政区は違えど、かつて工場労働で栄え、付随する多文化共生の盛衰の歴史は兄弟的に並走してきた京浜臨海部。よく間違えられるように「鶴見市」は存在せず、正しくは横浜市「鶴見区」で、それだけ鶴見の印象は横浜からも独立して際立っている。私の記憶の限りでは鶴見の多文化共生エリアにアートがリンクする見聞は無かったので、川崎臨海部も含めて「ポート・ジャーニー」というテーマ設定自体にあらためて関心を持った次第。

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お手製のザワークラウトスープは薬味をたっぷり載せて美味しかった。発酵する文化は湿度の高い中国や韓国、日本、東南アジアで発展したものだという。ヨーロッパにはチーズやワインなどはあるが、カビを使った発酵食品はチーズくらいのものだし、アフリカにも中南米にも発酵食品は目ぼしいものは見当たらない。マイケルさんは「ドイツ人はザワークラウトを自国のものと思いこんでるけど、発酵はアジアが発祥。だからこれはドイツから日本に旅したスープなんだ。」と「ポート・ジャーニー・プロジェクト」に色を添えるロマンチックな台詞を残して、境界線を越えてまちや人と協働のキックオフをスタートさせた。

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今晩は関内のYOXO BOXでYahoo!伊藤羊一さんの講演とアイデア創発ワークショップを訪ねた。個人的に来年から仕事の関係でビジネスに特化したデザイン・シンキングの必要性が高まる。20世紀初頭の馬車から自動車へ、21世紀初頭のスマートフォンとSNSでシェアする文化の普及。実はともにたった10年の変化。もたもたしてたらイノベーションに置いてかれる。とにかく手を足を動かしてコツコツやらねば…。

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