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初の絵付した贈りものは、千鳥が羽ばたく空のプレート。

自分が絵付をした器を誰かに贈ろうと思ったことがない。なぜならまだまだ下手だからだ。でも、友だちが結婚したと聞いて、はじめて「贈ろう」と決めた。

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まだ絵付教室に通いはじめて1年も経たない。実力もない。

▲絵付をはじめて3ヶ月目くらい。紫陽花の季節、濃(ダミ)に失敗してるところ。

それでも先生の教え方がよくて、周りの生徒さんもアドバイスをくれるので、すこしは上達してきた。

まだまだお恥ずかしい出来だけど、でも長い付き合いの友だちだし、素人感が出ちゃっても許してくれるかな? と甘いことを考えて夫婦で使うプレートをつくることにした。

年末にもちょこっと描いた「千鳥」。ほんとうは丸いプレート用の図案だったんだけれど、花器にあしらってみたら、結構かわいかった。

シンプルだし、目の位置とかほんのちょっとのことでブサイクな千鳥になってしまうので、描くのは意外と簡単じゃない。実際描いてみてわかったことだ。

でも、友だちは鳥が好きだし、千鳥の柄は縁起がいいし、結婚祝いにもよさそう。

ということで、もともと丸いプレート用の図案だけれど、去年買っておいた六角形のプレートに描くことにした。六角形も、亀甲とイメージを重ね合わせて縁起がいいとされている。

描いてみると、やっぱりむずかしい。よくよく見ると、ちょっとブサイクな千鳥もいる。でも一応、なんとかなった。

いつかもっとちゃんとしたのを描いて、贈りますからね!という気持ちもあるけど、それでも今回も丁寧に描いた。あとはちゃんと焼きあがればいいのだけど。

この素焼きの生地に釉薬をかけて焼いてもらうと、真っ白なつやつやの器に青い鳥が飛んでるプレートになる。サイズも焼くと約10%ほど縮むけど、それでもメインの料理を持ったり、トーストをのせたり、ちょっと深さがあるからパスタなんかもいいかも。余白をたっぷりとって真ん中にケーキとかをのせてもかわいいかもしれない。

ちなみに、裏側には製作者のわたしの名前は入れず、かといって本人たちの名前を入れても毎日見るのもちょっとあれかなと思って、入籍日だけを描き入れた。

ふたりの暮らしに、テーブルの上で寄り添ってくれたらいいなあ。そして割れてしまっても全然いい。器は使えば割れるものだし、割れたらまた描いて、よりよいものをつくればいいのだ。

だからもしも窯に入れてもらっていい感じに焼けなくても、ちっともがっかりしない。ワクワクして、できあがりを待っている。

うまく焼けたら、これがわたしのはじめての贈りものになる。

30minutes note No.946

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