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広告制作会社を退職して、これから。

こんにちは。くりたまきです。

2019年9月20日で2年間働いた広告制作会社を退職しました。

ちょっと大きめな制作会社で、異業種未経験28歳からコピーライターとして働かせてもらいました。とても幸運だったと思います(その前は経理の仕事をしていました)。
いまのじぶんの仕事の基礎は、この会社で築いたものです。イチから文章を書くということを学ぶことができました。そして、なにかを「つくる」仕事の楽しさも教わりました。

コピーライターになるまでは、このnoteに書いているので、よかったら見てみてください。

教えてくださったひと、一緒に組んで仕事をしたひと、クライアント、会社、すべてに感謝しています。

まったくの未経験だったため、はじめはわからないことも多く……落ち込む時期もありました。悩んでるだけじゃだめなんだ。会社の先輩に指導してもらって、いろんな本を読んで、書いて書いてあがきました。
社外へも飛び出して、『明日のライターゼミ』や『ほぼ日の塾』、『企画メシ』などでライティングや企画について学んでもきました。少しずつ、少しずつ、鍛えられて成長する日々。

コピーライターとして、先輩のサポートではなくひとりでチームに参加する案件も持てるようになると、それまでと見える景色が変わってきて、うれしかったなあ。

デザイナーさんや営業さんと、ああでもないこうでもないと言いながら、チームの一員として広告物をつくりあげるよろこび。

けれど、今年の春ごろから、なんだかもやもやするようになってしまったんです。

スキルアップはしている、上司にも恵まれている、なのに、楽しめない。いろんな事情で世の中に出ず消えてしまう案件、クライアントや代理店からの朝令暮改な修正の数々(どれも、仕方のないことなんですが)。
なによりも。ほんとうに、担当する商品やサービスが、世の中をしあわせにするのか? という迷い。

「そもそも、わたしにとってのしあわせはなにか?」

なににしあわせを感じるのか。どんな人間でありたいのか。

コピーライターの仕事はすきだ。わたしの考えかたや、もののつくりかたは、コピーライターになって得られたもの。けれど、これからは、じぶんがすてきだなあと思うものの近くにいたい。黒子ではなく、じぶんの名前で勝負がしたい。目立ちたいということではなく、肩書きを外した「くりたまき」という人間として仕事をして、世界と深くかかわってみたい。

きっかけは、今年の3月ごろに『ほぼ日の塾』で記事を書いたことだったと思います。

じぶんがいままで惹かれてきたものは、手仕事のものと、暮らしを豊かにするものなのだと気づいたのです。

ながく使える家具や、織物、うつわなど、職人さんの哲学が感じられるもの。そして、暮らしにうるおいをもたらす花。そういったもののよさを広めて、ひととかかわる仕事はできないだろうかと考えはじめました。

「ちょっと欲張りなのかも」と思いつつ、あたらしいチャレンジをしていきます! 常識的に考えれば、せっかくコピーライターになれたのだからもっといまの会社にいたほうがいい、と言われるかもしれません。会社の先輩も、もっと指導する環境をつくるから考え直してみないかと話してくれました。でも、もう「いまのわたしが求めるものは、ちがうんだ」と気づいてしまったんです。

じぶんでこさえてしまった常識やルールに縛られて生きるのは、やめようと決めました。

いまは、ライティングの案件をフリーでちょこっといただいたり、お花屋さんに通ってどんなサービスをつくったら多くのひとに「花のいる生活」を楽しんでもらえるかを考えています。フリーランスと呼ばれたりもしますが、気持ち的には無職です。凪のお暇ならぬ栗のお暇をしています。

これから、まずはどこかの会社でライター・編集者として、じぶんの名前で書く仕事をさらに磨けたら、とも思っています。もしここまで読んでくださったかたで、一緒に仕事がしたいと思ってもらえたかたがいたら、お声かけしていただけるとうれしいです。
わたしの基礎はコピーライターであり、これからもそう在り続けます。広告の仕事も、機会があれば携わっていくつもりです。だって、いいと思うものは、広めたいですから。

ながくなりましたが、読んでいただき、ありがとうございました。
これまでのnoteでお会いしているように、素直なわたしで歩んでいって、みなさんの役に立てたらうれしいです。
これからも、よろしくお願いいたします。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。