もうちょっと、渡せるものがあるといいんだけど。
ちょくちょく思う。なんか短時間でできる、パッとわかりやすい、お役立ち能力があったらいいのになあ。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
波佐見町に住みはじめてから、いろんな人にお世話になっている。ごはんをごちそうしてもらったり、野菜をたくさんもらったり、味噌や梅干しなんかもいただくし、きりがないほど。でも、それに対して上手にお返しすることができないのだ。等価交換なんてまったくできてない!
もちろんお金を払えるときは隙あらば財布をスタンバイするけど、断られたりそもそも無粋だったりして払えない。ならばとお菓子とかを買って持っていくんだけど、これも「わざわざ買ってこんでよかよ、もったいなか」と建前とかではなく本気で言われる。
もしもわたしが料理するのが上手だったり裁縫が得意だったりしたら、きっとそのちょっとした働きはよろこんでくれるんだろうけど、そんな振る舞うほどじゃない。たまに料理をつくったらよろこんでくれる、うん。でももらったぶんに見合うほどでは全然ない!
ちょっとお店を手伝ったり、タクシー代わりをしたりするくらいが精々だ。
たとえば、そうだなあ。マッサージがとても上手とか。お返しできる野菜を育てるとか。アクセサリーがつくれるとか。ジェルネイルしてあげられるとか。パーソナルカラー診断ができるとかもいいのかなあ。手品、これはどうだろうか。
わたしだって、わかっている。別に見返りなんてあの人たちは求めていない。たぶん。いろんなものを暮らしのなかで当たり前のようにつくって、それをおすそ分けする行為によろこびを感じている、素晴らしい人たちなのだ。わたしがいつものようによろこんだり食べたりしていたら、にこにこしてくれる。
ひとりのおじいちゃんは「あんたにあげたくて、しとるんや。あんたはお返しはまた別の誰かになにかしてあげなさい。こっちに返さんでよかよ。そういうもんやけんね」と笑った。
そんな清らかなやさしさはわかった上で、やっぱりわたしも渡したいのだ!
もはや、わがままみたいだけど。
なんか、なんかないかなあ〜。畑仕事もしてみたいけど、これも教わるばっかりでお返しにならなさそうだ。
もうちょっと。考え続けてみよう。
30minutes note No.963
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。