ツバメを大切にする人たち。
五月はツバメの子どもが生まれる季節なのだ、ということを初めて実感している。焼きものの工房や、農家さんの納屋の天井に、ツバメの巣があり、ツバメの子どもが「えさ!えさをくれ!」とピーピー鳴いている。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
みんなツバメにやさしい。わざわざ巣が落ちないように木の板などを天井近くに設置している。そこに安心だ!というようにツバメが巣をつくる。
ひゅるん、と親ツバメが巣に舞い戻ると、おおきく口を開けた子どもたちが一斉に鳴きだす。
「ここの巣がね、蛇に狙われてたのよ」
おばあちゃんが教えてくれた。
納屋の下のツバメの子たちの鳴き声がおかしいと思ったおばあちゃんの息子が巣を確認しに行くと、ツバメの巣に蛇が近づいていたのだ。
危ない、と思った彼が蛇を追い払うと、納屋の巣からお家の2階の窓の近くまで親ツバメが来て、何度も鳴いたらしい。
「まるで『ありがとう』って言いに来たみたいだったのよ。かわいいわねえ」
そんなことを話すおばあちゃんと、そのご家族みんながかわいかった。
来年もちゃんとツバメが来てくれるといいな、と言う。そうだなあ、来年も波佐見のこの場所に、戻ってきてくれるといいなあ。
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