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自分を励ますのに、ごはんがいちばん。

知り合いのお姉さまが、ダンボールいっぱいの荷物をクール便で送ってくれた。日曜日の夜、その箱をあけると、ぎゅうぎゅうに食べものが詰まっていた。キュウリ、ナス、オクラ、ミニトマト、ちょっと贅沢そうに見えるレトルトカレー、体によさそうな素材のお菓子たち。「うわあ」と声を出してしまった。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

とにかく、料理をしないと。野菜がダメになっちゃう。ここ最近さほどしていなかったのに、食材を前に俄然やる気になる。

月曜日、スーパーへ買い出しに行ってから、キッチンに立った。お米をといで炊飯器のスイッチ「早炊き」を入れたら、調理開始。よーい、どん!

まず唐揚げの下準備。なぜ。鶏肉さえあればできるメニューなのに、もらった野菜との組み合わせる必要のないメニューなのに、なぜかスーパーで買ってしまった鶏もも肉をカット。安かったの…誘惑に負けたの…。柚子胡椒をきかせた下味をつけて、おいておく。

それから、今度は豚こま肉を弱火で炒める。また肉、でもこれは野菜を入れるメニューだから、と自分に言い訳する。

ナス4本、ピーマン約10個、オクラ約10本をテキトーに切って、豚肉を炒める大きなフライパンに放り込んでいく。

野菜を入れたらちょっと塩を振る。強火にして炒めるあいだに味噌ダレづくり。自家製味噌と酒、みりん、しょうゆでタレをつくる。そのタレを、ちょっとだけ火を弱めて投入。フライパンを振って全体にからませる。できあがり。

大量につくったので、分けて冷凍する。

それから、下味の染みた鶏肉に片栗粉をまとわせて、すくなめの油で揚げ焼きにしていく。揚げていると、炊飯器からメロディ。ごはんが炊けた!炊飯時間内に料理が終わらなくて、ちょっと悔しい。

なんで、月曜日から唐揚げ、揚げてるんだろう?

自分でもわからなくなりながら、とにかく揚げていく。

気づけばテーブルの上には4人家族が満腹になりそうなボリュームの料理が並んでいた。

カットしただけのキュウリとミニトマトが、茶色いラインナップに彩りを添えてくれる。

ほかほかの白ごはんと、これまたもらったフリーズドライの野菜スープを用意したら、完成!完璧!

おかずを分けて冷凍したので、しばらくはキッチンに立たなくても暮らせそうだ。絵付教室に通う日には料理する気にならないし時間もないので、未来のわたしはむせび泣いてよろこぶに違いない。

味は大して難しいことをしてないこともあっておいしかったんだけど(あとできたてに勝るものはない)、それ以上につくる時間が尊かった。

一つひとつ、効率を考えながら、ステップを登っていき、料理ができていく。包丁を入れるとき、旬の恵みのすばらしさを口内以外でも存分に感じた。

自分の仕事が、自分を癒す。

めんどくさいし、できれば揚げものはしないで生きていきたいし、誰かがつくったものが無性に食べたくなるときもあるけど。

わたしのつくったごはんが、わたしの毎日を励ましてくれる。この魔法を使えるってこと、ときどきちゃんと思い出したいな。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。