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赤いスープジャーでチャイティーを。

昨夜眠りについたのは、6:00手前だった。もう朝だ。書いて書いて、いろんなものを書いて、気づいたらその時間だった。こわばったからだをグッと伸ばし、「あああああ」となんの意味もない声を出して、パタリとベッドに沈んだ。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

起きたら11:00、外は快晴。昨日は三つ書き終えたものがあって、どれも「書いた」と思えるものだったから、ちょっとからだが興奮していたのかもしれない。睡眠時間は短めだったけれど、どこかすっきりしていた。青空のすがすがしさに「今日は外に出るぞ」と心に決めてベッドを出る。

大晦日に父に連れ去られて(いきなり車で横浜の実家から迎えに来た)、お正月にはごちそうを食べつつ原稿を書き、ローカルプレイヤーが集う山形新年会に参加し、住んでる東京の方南町に戻ってきてからはまた原稿の大詰め。今日、なんだかやっと新年を迎えられたような気がする。やっと2020年が来たかもしれない。いや、まだちょっと慣れないけど。

ベッドから飛び起きて、寝癖のままお米をとぐ。炊飯器のスイッチを押したら、すぐシャワー。服を着て、部屋を片付けて。おみそ汁をつくって、ごはんが炊けるのを待つ。

ほんのり甘い香りがしてきたら、とっておきのごはんのおともの登場。『ゆきんこ』さんの雪割納豆だ。

山形の工場を訪れて直接お話を聞いてきた、雪割納豆。

山形でも雪深い置賜地方で生まれた「雪割納豆」は、納豆に米こうじを加えたのち、一定の温度で長い時間じっくりと発酵させた、塩辛い中にも深いコクと旨味をもった「熟成・こうじ納豆」です。

まるで赤みそのような見た目の、雪割納豆。開けてみると、独特の匂いが食欲をそそる。納豆よりも佃煮くらいの感覚でごはんに盛ると、ちょうどいい。ふつうの納豆よりも味が濃いのだ。噛めば噛むほど、麹の旨みが深くなる。ひとりで「うんまぁい!」と声に出した。おみそ汁との相性も最高。

「しあわせだなあ〜」

シャワーを浴びてすっきりしたからだに、おいしい幸福が満ちていく。

そうだ、外に出るんだった。食後にほうじ茶を飲みながら考える。近所の大宮八幡宮にお参りに行こうかな。かなり大きな八幡さまだ。このまま部屋でもう一回寝てしまうより、すごくいいアイデアに思えた。

ちょっと、ピクニック気分も味わいたい。そうだ、せめてあたたかい飲みものでも持っていこう。

ミルクパンで、チャイティーをつくる。少なめのお湯でティーバッグを煮出して、ミルクと砂糖を入れて、沸騰する前まで火を入れたら完成。スープジャーに注ぐ。

赤いスープジャーを手さげバッグに入れて、大宮八幡宮へ。

お参りしたあと、神社の敷地にあるベンチに腰掛けて、ティータイム。ぼうっと木々と空を眺めながら、甘いチャイティーをふうふうしながら飲む。

ささやかな日常だ。劇的なことはない。でも、愛おしい。また次の原稿を書こう、とついつい思ってしまう、そんな今日だった。

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