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100%の朝

新入社員のころ、毎月目標を設定して、それをメンター(だったかな?)の先輩に見せて相談していた。

面談して、いろいろ私生活含めなんでも相談OKって感じだった。一年目の途中で東京から大阪に異動になったから、メンターも変わった。大阪でのメンターは、このnoteに書いたタイにいる先輩。とにかくおもしろいし、いいひと。仕事もできる。

「この目標、曖昧になってない?どうしたら達成できるか、もうちょっと考えたほうがええで」
「はい」
「くりちゃん、いまはまだできる仕事も少なくて、自信も持ちにくいやろ。せめて、じぶんで立てた目標は自信持って達成してこ。具体的に、どういうアクション起こしたら100%達成って言えるんや?」

自信ゼロの人間に、目標設定の仕方を教えてくれたり。ほかにも、経理でエクセルを使っていたので、マクロが得意なひとに頼んで、マクロの組み方を教えてくれるように予定組んでくれたり。(いまでは……すでにあるマクロをちょっと直すとかならできる気がする……)

ほんとうに私生活のことも相談してた。

「くりちゃん、なんか悩んでることある? なんでも言うてええんやで」
「と、と、友だちができませーん!」
「地元離れての一人暮らしやもんなあ。ほな、とりあえず飲みいこ。んでもって、あの会社のひとらでやってるフットサルも来たらええ」

みたいな感じで、なにを言ってもにこにこ……いや、にやにやして提案してくれた。大した問題でもないよ、と言うように。

全然イケメンじゃないのに、わたしからすると、めちゃくちゃかっこいい先輩。

いまでもよく考える。この目の前の仕事、どうしたら100%達成できたと言えるんだ? 平均くらいの70%に届くには、どこまでできればいい?
主観の「いやまだできるはず、できたはず」だけに頼らない指針を持って、きちんとスパンを決めて、じぶんを褒める。そういう風に仕事を楽しんでいきたい。

突き抜けて120%を目指すんだと上を見上げるときも、100 %をわかってないと、ただの無謀でしかなくなるから。

って、この話をしたのは、iPhoneの充電の残りのパーセンテージを見ていて思い出したからだ。

寝るときに50%以下に減った電池残量が、充電すると朝には100%になる。ああ、わたしもどんなに疲れても、朝には100%元気になってて、それが目で見て確認できたらいいのにな。

「よーし! 100%になった!」

って、今日の朝、言ってみた。
カーテンを開けると、空の色は夜のあいだに、黒から青に変わっていた。これもわかりやすい。100%の朝だ。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。