季節が移ろって、春が終わる。
今日、いつも近所で見ている桜の木に目が引き寄せられた。もう黄緑の若葉があふれている。落ちたピンクの花を拾っていたのが、つい昨日のことのようなのに。
こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
花拾いをしたの、いつだったっけなあ、自分のnoteを見返してみた。
12日前だ。
桜の木の下に立つと、風が鳴るたびに、吹雪く花びら。よく晴れた青空に、ピンクのかけらが舞い上がるのを、ぼうっと見ていた。
風が強いせいか、もう散り際だからなのか、花がそのままの形でぽとんとたくさん落ちていた。歩く人もいないから、踏まれることもなく、たくさんたくさん、石畳や砂利の上に横たわっている。
私はしゃがんで、その五体満足の花を、拾った。かわいい。拾ってみると、連れて帰りたくなる。風に飛ばされないように、潰さないように、ハンカチにやさしく包んで手持ちバックに入れた。
もう、花びらは消え去って、生命力みなぎる葉が芽吹いている。ああ、自然ってすごいなあ。
まだ少し肌寒い日もあって、季節が留まっているような気分でいたけど、すこしずつ確実に変わっていく。
今は、ソメイヨシノに代わって八重桜が咲いている。色の濃い花と葉が、こんもりと枝を重たくし、風に揺れていた。
家にいる時間が増えているからこそ、小さな変化がより愛おしくなるのかなあ。
もうすぐさよなら、春。
初夏までのあいだの、なんとも言えない、散歩がとっても気持ちいい季節がやってくる。
お出かけしたい気持ちを、うーんと溜めよう。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。