長谷園のみそ汁鍋、大を買うか小を買うか。
どうしよう、ずっと頭の片隅で、みそ汁鍋のことばかり考えている。
こんにちは、こんばんは。くりたまきです。
わたしの住む長崎県波佐見町でつくっている波佐見焼は、磁器だ。いわゆる石もの。土鍋などは陶器で、土ものという。ざっくり分ければ名前の通り、磁器は石が原料で、陶器は土が原料だ。波佐見町や隣接する佐賀県の有田町では陶石が採れた歴史があって、磁器をつくっている。スラッとした器だ。
ぽってりした土鍋は、波佐見ではつくっていない。有田には、一件つくってる窯元さんがあるらしいのだけれど。
土鍋っていうのは直接火にかけるわけで、耐火度がずいぶん高くないといけないとか、ふつうの陶器と同じ生地ではできないらしい。捏ねた「土」でできたものを直火にかけたら割れる、というのは言われてみれば当たり前のことかもしれない。つまり生地なんかがちょっと特殊なのだ。これは受け売りの浅い知識で言っているので、もし間違ってたらごめんなさい。
なんでお鍋は土ものなのかというと、土のほうが生地の粒子が荒くて、石ものより生地に空気が含まれている。そのため土もののほうが蓄熱性が高く、一般的に鍋の用途に向いているのだ。たぶん、ダウンのコート着るとあったかいみたいな感じだと思う。知らんけど。
とにもかくにも、土鍋は波佐見でつくっていない。
ということで、前からほしかった伊賀焼の土鍋を買おうと決めた。伊賀は土ものを長年つくっている産地だ。
波佐見町にあるうつわのショップ「OYANE」には、長谷園さんの伊賀焼の土鍋がある。昨日、お店に行って「みそ汁鍋」の取り寄せをお願いしてきた。展示品はあったけど、急いでもないから新しいものを注文したのだ。大と小があり、小を選んだ。
冷めにくく、食卓に運んでからも鍋内の温かさを保ちます。お味噌汁だけでなく、煮込み料理も得意です。鍋内側にマイナスイオン(塩分をまろやかにする効果があります)を発する釉薬を施しています。
引用:上記通販ページより
そのときは、ひとり暮らしだし、小でじゅうぶんだ、と思った。確かに思ったのだけれど。
気持ちが揺らいでいる。まだ忙しくて注文するのは来週と言っていたし、今なら大きいサイズに変更できる。
なんたって、このみそ汁鍋は名前を裏切るほどに優秀なのだ。みそ汁だけでなく、ごはんだって炊けるし、煮物だってシチューだってできるし、空焚きだってできる。つまり炒めることもできるのだ。焼き芋、ローストチキン、そら豆の蒸し焼きだってできるんですって。可能性が広がると、サイズも大きくしたくなる。
まあるいから、底の面積を考えるとお肉とかを焼くなら大かなあ。というか、「長谷園のwebレシピ」ってサイトみたらレシピで使ってるのほぼ大なんですけど。
でもでも、ひとりなのである。ちいさい鍋に収まるだけの料理をつくることを考えたほうがいい、とも思う。どうしても実家にいたときの癖でたくさんつくっちゃうけど、どんな煮物もたくさんつくってひとりだと最後は食べ飽きるのだ。わたしはもう悟っている。
とはいえ、いまこの瞬間ひとり暮らし、というだけなのだ。来年あたりには恋人ができて、たぶんふたりで鍋を使ってると思うと、大のほうが将来性がある。わたしの将来性を考えたら大なのか。
結局、どっちにするのか全然、決まらない! どうしよう!
30minutes note No.905
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