なーんもできんカオマンガイ
今日一日、体調が悪くてほぼ何も手につかなかった。頭とお腹、どっちもがまあまあヘン。そのまま夜になってしまった。まずい。起死回生の、夜ごはんにしなければ。少しだけ覚醒してきたアタマで考えたのはそれだった。
こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
のろのろとキッチンに立つ。
鶏肉は、低温調理でやわらかく茹でたものを、一昨日ジップロックに入れてもらっていたのだ。もうメインはある。あるのだ! 鼓舞するように脳内で言う。
ちなみにわたしはみなさま食べ物を恵んでくれてありがとうの気持ちで生きています。合掌。
とりあえず、タレだ。
ナンプラーがないから、本場っぽくはならないけど、いいや。
ぶんぶんチョッパーという便利調理器具で長ねぎをみじん切りにする。
もうぜんぶやっちまえ、と2本すべてをみじん切りに。すぐにできる、ぶんぶんチョッパーすごい。
それをジップロックの四角いコンテナーに入れていく。大きな容器が長ねぎでいっぱいになる。さらにそこに、生姜も皮ごとぶんぶんチョッパーにかけて、みじん切りにしていく。
どさっと長ねぎと生姜のみじん切りができたら、そこに調味料を入れていく。醤油、砂糖、味噌。ザクザクかき混ぜていくと、長ねぎの水分が出て全体が馴染んでいく。
さて、こんなもんかな。味見すると、なにかが足りない。なんだろう、なんだろう? やっとスマホでググる。お酢だ! 黒酢を足して、味見。手の甲にちょんと置いて、パクッと。
「これだー! お酢か!!」
味がしまって、いい感じ。生姜のがっつりしたパンチはいいとして、ちょっと長ねぎの辛味が勝つなあ。まあ2本も入ってるからなあ。そのまま軽くレンチンすると、ほどよく味が落ち着いて、シャキシャキ感も残った。
具だくさんのねぎ生姜ダレができた。
無洗米のごはんを炊く。30分くらいで炊き上がる急速モードで、スイッチオン。
それからスープ。鶏肉が浸かってた茹で汁に水を足して、長ねぎの青い部分をぶち込んで煮る。塩胡椒と顆粒だしで味を整えれば、簡単スープが出来上がり。ねぎは捨てる。
鶏肉を切ってお皿に並べ、ごはんが炊き上がるタイミングでレンチン。すべてを盛り付けてなんちゃってカオマンガイの完成。タレは容赦なくかけた。
「いっただっきま〜す!」
ねぎと生姜まみれのしっとりした鶏肉。いろんな食感が口の中で踊る。すかさずごはんを口に入れると、一気に幸福感が高まっていく。シンプルなスープをすすると、食道がブワッとあったまって、気持ちも落ち着いた。
このタレがいっぱいあるから、明日からも生きていける。冷しゃぶにかけてもいいし、冷ややっこにかけてもいいし、生姜焼きみたいにして使うのもいいかも。ひき肉と炒めてもあり。
今日はな〜んもできなかった。
でも、カオマンガイをつくった。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。