彼女とあくびと『月のしずく』
彼女と電話するときの、実に98%は寝る前だ。
寝落ち回については以下の記事にいろいろ書いてある。
寝る前は、基本的に、眠い。
それは自然の摂理である。
ヒトは寝ないとしぬ。
寝不足で迎えたテストでいい結果だったことはないだろ?
動物だってそうだ。
昼間のホッキョクグマは全然活動的ではなかったりした。経験則。
僕がたまに寝られない夜を過ごすのは、また別のお話。
寝る前は、眠い。
眠いと、あくびが出る。
さあ、ここで考えてみよう。
あくびが出ると……?
まれに涙が出てくる。
そうだな?涙が全く出てこないヤツはいるか?(確認)
彼女さんは、あくびを隠蔽しようとする。
電話してるときにあくびをしたことは、なんとなく伝わる。
無音の時間が生まれて、場合によっちゃ口を閉じるときの声でわかる。
「眠いの?」ってからかう自分も隠蔽の遠因ではあるが。
「あくびしたでしょ」「ふふーん してないよー」みたいな
最近は彼女さんがスマホを買い替え、通信プランも変えたので、LINEでテレビ通話ができるようになった。
あくび @テレビ電話。隠蔽できるはずがない。
おまけに涙も出てきた。
拭った。
万事休す。
そこで、彼女さんは言うのだ。
「涙じゃないよ、月のしずくだよ」
こんなネーミングセンス、どこに売ってるんですか??????????????????????????????
この感性は、どこで培ったんですか??????????????????????????????
「月のしずく」なんてワードがぽんっと出てくるの、本当にすごいと思うんですよね
感性がやはり全然違うの、僕が飛行機に見とれているときに彼女さんは道端の花を眺めている、みたいな
見てるところとか視野とか、反応するものとかがかなり違うので、手を繋いでいないと迷子になると思う
でも、彼女の景色を体験するようになって、人生が変わったような気がする。大げさかもしれないけど。
自分の価値観が全てじゃなくて、真逆な感性も相容れるってことが分かってきた。
メカ 対 自然。
僕は飛行機の話をするし、彼女は花の名前の問題を出す。
自分だけでは見えない景色を見に来ているのかもしれない、と最近考えている。
視野がひろがる。月のしずくなんて言葉、どこにも売ってないよ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?